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一段の株高には米国株のけん引必要か


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21754.79;+24.82TOPIX;1587.35;+2.50

[後場の投資戦略]

 前日の日経平均は米中首脳会談の結果を好感し、日足チャート上では窓を開けての急伸となった。21600円台に位置する200日移動平均線を5月7日以来、およそ2カ月ぶりに上回り、市場のムードの好転に期待する向きは多い。会談前は手控えムードが強かっただけに、この上昇に乗り遅れた投資家は多いとみられ、下値では押し目買いが入りやすいだろう。ただ上値が重いところを見ると、やはり一段の株高には米国株のけん引が必要といったところか。

 市場では米中摩擦の激化懸念が後退し、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待が後退するとの見方もある。金融政策の行方を占ううえで、今週5日に発表予定の米6月雇用統計の内容を見極めたいなどとの思惑も出てきそうだ。米欧の貿易摩擦懸念が再浮上してきたことも気掛かりとなる。日経平均は目先、節目の22000円手前で一進一退の展開となる可能性がある。
(小林大純)


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