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日経平均は反発、米CPI前に買い見送りムード


日経平均は反発。12日の米株式市場でダウ平均は528.58ドル高と大幅反発。今週に控える多くのイベントを前に買い戻しが先行。NY連銀調査による期待インフレ率が短中期ともに低下したことで、インフレや利上げのピークアウト観測が強まったことも後押しした。ナスダック総合指数は+1.26%と大幅反発。米国株高を受けて日経平均は225.04円高の28067.37円と心理的な節目を回復してスタート。しかし、今晩の米11月消費者物価指数(CPI)などのイベントを前に買いが続かず、寄り付き直後から大幅に失速。早々に28000円を割り込むと、午前中ごろには27907.49円(65.16円高)まで上げ幅を縮小した。その後、下落に転じることはなかったが、手掛かり材料難のなかアジア市況も動意に乏しく、午後も膠着感の強い展開が続いた。

 大引けの日経平均は前日比112.52円高の27954.85円となった。東証プライム市場の売買高は9億6868万株、売買代金は2兆4261億円だった。セクターでは海運、医薬品、倉庫・運輸が上昇率上位となった一方、ゴム製品、電気・ガス、小売が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%
だった。

 個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手、三菱重工<7011>、IHI<7013>の防衛関連、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、ソニーG<6758>の値がさ株、ホンダ<7267>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>の自動車などが高い。東京海上HD<8766>、SOMPO<8630>の保険、石油資源開発<1662>、日本製鉄<5401>、丸紅<8002>、コマツ<6301>など資源・景気敏感株も上昇。国内証券の目標株価引き上げを受けて武田薬<4502>、アステラス製薬<4503>など医薬品も堅調なものが目立った。ラクスル<4384>、グッドコムA<3475>、萩原工業<7856>は決算が、明和地所<8869>は株主優待制度の導入がそれぞれ好感され急伸。東邦チタ<5727>は国内証券による目標株価引き上げを受けて大幅高となった。

 一方、11月工作機械受注額の低調さが重荷になったか、ファナック<6954>、日本電産<6594>のほか、村田製<6981>、TDK<6762>などハイテクの一角が軟調。ほか、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、Sansan<4443>などグロースの一角も冴えない。MonotaRO<3064>は月次動向が嫌気されて大幅安。アイケイケイ<2198>は好決算や増配を発表も出尽くし感から売られた。トーホー<8142>も出尽くし感が優勢に。くら寿司<2695>は前期実績及び今期見通しの市場予想下振れが嫌気された。
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