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日経平均、週明け15連騰に向けたカギはファーストリテ


 日経平均は小幅ながら14営業日続伸。3.26円高の21451.78円(出来高概算7億8000万株)
で前場の取引を終えている。19日の米国市場は、中国の景気減速やスペインの政情不安への警戒感から売りが先行した。NYダウは小幅に上昇となったが、ナスダックはマイナスに。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比135円安の21335円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行した。

 ただし、日経平均は5日線で下げ渋るなか、じりじりと下げ幅を縮めると、前場半ば辺りにはプラス圏に浮上した。東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数は拮抗。セクターでは水産農林、保険、化学、ゴム製品、繊維が上昇。半面、海運、空運、不動産、パルプ紙が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、信越化<4063>、花王<
4452>、リクルートHD<6098>、ソフトバンクG<9984>がしっかり。

 日経平均はプラス圏を回復し、前場段階では日経平均の連騰最長記録の14連騰に顔合わせしている。インデックスに絡んだ商いを中心に、指数インパクトの大きい値がさ株の影響が大きい状況である。とりわけファーストリテ<9983>には仕掛け的な動きも観測されており、同社の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。一方、指数インパクトの大きい値がさ株に関心が向かう中、中小型株は手掛けづらい状態が続いている。衆院選を控え、結果を見極めたいとの模様眺めムードもありそう。

 過度な期待は禁物ではあるが、衆院選が終盤情勢通りの結果となれば、「アベノミクス加速」といった長期安定政権を評価した物色が強まる相場展開が期待される。日経平均が14連騰で最長記録に並ぶことで、週明けには15連騰という最長記録更新が加わることから、よりセンチメントを明るくさせよう。
(村瀬智一)


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