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【中国の視点】サウジ:ロシアなどと協力強化へ、原油価格影響力の維持が狙い


サウジアラビアはロシアが主導する産油国10カ国との協力強化を模索しているもようだ。来週ウィーンで開催される予定となる石油輸出国機構(OPEC)と産油国10カ国の会合を控え、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)などOPECのメンバーは、ロシアなど産油国と正式な同盟関係の構築を目指している。

米国の原油生産量は昨年世界トップに上り詰めた。これにより、米国やサウジ(産油量は世界2位)、ロシア(産油量は世界3位)の三カ国が世界の原油価格を左右する主役となる。サウジはロシアなど産油10カ国との同盟関係の構築ができれば、米国の生産量の増加圧力は緩和される。また、世界の原油価格に対するサウジなどの影響力は維持されるとみられている。

ただ、OPECの加盟国であるイランはロシアとサウジの協力強化に難色を示している。
両国の協力関係で原油価格への影響力が高まり、米国の制裁を受けているイランは一段と不利な立場に立たされると警戒されている。なお、米国は2016年12月、イラン制裁法を10年間延長する法案を可決していた。


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