
中国では近年、急速にEVの普及が進んでいます。本調査では、中国籍企業が出願したEV関連技術について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計をした結果、「総合力ランキング」は、1位 BYD GROUP(中)、2位 AULTON NEW ENERGY AUTOMOTIVE TECHNOLOGY(中)、3位 BAIC GROUP(中)となりました。
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1位 BYD GROUP(比亜迪)は有効特許件数、総合力がともにトップとなっており、件数と注目度の両面で強さが見られます。注目度が高い特許には「使用中の内部消耗及び発熱を抑える電池パック」や「単電池から排出された煙やガスが電池パックの内部に蓄積することを効果的に防止することができる電池パック」などが挙げられます。
2位 AULTON NEW ENERGY AUTOMOTIVE TECHNOLOGY(奥動新能源)は、EVのバッテリ交換事業などを手掛ける企業です。ソフトバンクグループの子会社であるSBエナジーが出資しています。2020年の10位から躍進しました。注目度が高い特許には「信頼性が高く、効率が良い電池交換装置」などが挙げられます。
3位 BAIC GROUP(北京汽車)は、2020年から1ランク下がりました。注目度の高い特許には、「寒冷環境下などで正常に動かなくなることを防ぐための電池加熱方法」や「バッテリの寿命を延ばす充電制御方法」などが挙げられます。
4位 HUAWEI GROUP(華為技術)は2020年の9位から躍進しています。同社は自社ブランドEV「AITO(アイト)」の生産拡大を打ち出しており、特許出願にも力を入れていることが伺えます。注目度の高い特許には、「公共の電力網からの充電チャージャー」や「自動車間の充電」など充電に関する技術が多いほか、「EVの熱管理」などが見られます。
6位以下には、CATL GROUP(宁德代新能源科技)やCHERY GROUP(奇瑞汽車)などがランクインしています。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート『【中国】EV関連技術』にてご覧いただけます。
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