この協業により、大陸全体の経済成長およびイノベーションを支援する高解像度な背景地図が提供される
カリフォルニア州レッドランズ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --位置情報インテリジェンス分野の世界的リーダーであるエスリは、「マップ・アフリカ・イニシアチブ」を支援するために、Space42およびマイクロソフトと覚書(MoU)を締結しました。この取り組みは、これまでで最も包括的なアフリカの背景地図を作成するための5か年計画です。このイニシアチブでは、アフリカの54か国すべてを対象に、高解像度でスケーラブルな地理空間データを提供する予定で、14億人を超える人々に恩恵をもたらすことを目標としています。




アフリカの公式地図の多くは分断しており、情報が古く、入手が困難であるため、政府や企業は、不正確または不完全なデータに基づいて重要な意思決定を行わざるを得ない状況にあります。これにより、インフラ開発の課題や、投資および制度面の未整備が生じています。エスリ、Space42、マイクロソフトによるこの共同イニシアチブは、2025年7月初旬にカリフォルニア州サンディエゴで開催された「2025年Esriユーザー会」にて正式に発表されました。この協業は、地域で管理される地理空間データを提供することでアフリカ諸国の制度的能力を高め、政府、企業、地域社会がより賢明な意思決定を行えるようにすることを目的としています。
「Space42との連携によりマップ・アフリカ・イニシアチブを支援できることを誇りに思います」と、エスリの社長であるジャック・デンジャモンドは述べました。「衛星画像を大陸規模で詳細かつ正確な背景地図へと変換するには、高度な地理空間技術と専門的な制作ワークフローが必要です。これらと同じ機能は、世界各地で行われてきた同様の国家・地域規模の地図作成の取り組みを支えてきました。マップ・アフリカを通じて、私たちは大陸全体におけるインフラ計画、経済成長、持続可能な開発を推進するための基盤となるリソースの確立を支援していきます。」
アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置くAIおよび宇宙技術企業のSpace42は、衛星データの提供に加えて、資金調達活動およびプロジェクト管理を主導します。エスリは、GeoAIおよびリモート・センシング機能を活用して背景地図の制作ワークフローを統括し、地域拠点を支援して現地チームの育成および長期的な能力強化を図ります。マイクロソフトは、Azureを通じて安全なクラウド・インフラとAIフレームワークを提供し、データの大規模な処理、共有、統合を支援します。
「パートナーシップはUAEの精神の核であり、Space42における運営の柱となっています」と、Space42のスマート・ソリューション部門最高経営責任者(CEO)であるハサン・アル・ホサニ氏は述べました。「マイクロソフトおよびエスリとのこの協業は、単なる技術的なものではなく、戦略的なものです。Space42の事業における優先事項を前進させ、政府に信頼されるパートナーとしての当社の役割を強化し、アフリカ全土の地域社会に実質的な利益をもたらします。正確で高品質な地図作成と、それに基づくインテリジェンス・ソリューションは、成長、強靭性、そして包摂的なイノベーションに不可欠です。信頼できるデータがあれば、地域社会、そして経済も繁栄することができます。」
このイニシアチブは、以下をはじめとする複数の分野にわたって長期的な価値を生み出すことが期待されています。
港湾および物流:地形およびインフラのマッピング精度向上により、ルート計画が最適化され、非効率性の削減が可能になります。
再生可能エネルギー:サイト選定モデルにより、太陽光および風力発電の導入が最適化されます。
安全保障および災害対応:政府は、国境の監視、資源の管理、緊急対応の調整を行うためのツールを使用することが可能となります。
スマートシティおよびデジタル経済:正確な地図により、都市計画、公共サービス、テクノロジーの導入を支援します。
マップ・アフリカのデータは各国政府にライセンス供与され、各国の地図作成機関によるデータの所有および長期的な更新が可能になります。将来的には、このイニシアチブがアフリカのスタートアップによる新たな商業エコシステムの支援にもつながります。このデータは最終的に、大陸各地にあるG42およびマイクロソフトが管理するデータセンターに保管される予定です。
マップ・アフリカ・イニシアチブにおけるエスリの役割についての詳細はesri.com/about/newsroom/arcnews/in-africa-sustainable-development-hinges-on-having-accurate-basemapsをご覧ください。
エスリについて
地理情報システム(GIS)ソフトウエア、ロケーション・インテリジェンス、マッピング分野のグローバルマーケットリーダーであるエスリは、お客様が運営およびビジネス結果を改善するためにデータの潜在力を最大限に引き出すことができるよう支援します。当社は1969年に米国カリフォルニア州レッドランズで設立され、そのソフトウエアは、フォーチュン500企業、政府機関、非営利機関、大学を含む世界中の数十万の組織に導入されています。6大陸100か国以上に地域事務所、国際代理店、パートナーを抱え、サポートを提供しています。地理空間技術と分析に対する先駆的な取り組みにより、エスリは、地理的アプローチを活用して、世界で最も複雑ないくつかの問題を、ロケーションの重要なコンテキストに配置することで解決する、最も革新的なソリューションを開発しています。詳しくは当社のウェブサイト、 esri.com をご覧ください。
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Space42について
Space42(ADX:SPACE42)は、UAEに拠点を置くAI駆動のスペーステック企業であり、衛星通信、地理空間分析、人工知能の機能を統合することで、宇宙から地球へ洞察を提供しています。2024年にバヤナットとヤーサットの合併により誕生したSpace42は、グローバルな展開力を持ち、政府、企業、地域社会において急速に進化するニーズに対応しています。同社は、スペース・サービスとスマート・ソリューションの2つの事業部門で構成されています。スペース・サービスは、固定衛星通信および移動体衛星通信サービスのための上流の衛星運用に注力しています。スマート・ソリューションは、地理空間データの取得・処理をAIと統合し、意思決定の支援、状況認識の向上、業務効率の改善を実現します。主要株主には、G42、ムバダラ、IHCが含まれます。
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