オーストラリア、キャンベラ&アムステルダム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --環境技術のイノベーター、サムサラ・エコとアパレル向けナイロン6,6製造の世界的リーダー企業である二リットは、ナイロン6,6の循環型社会構築を支援するために、東南アジアにナイロン6,6繊維から繊維へのリサイクルポリマー製造拠点への投資と建設を検討する計画を発表しました。
およそ400万トンのナイロン6,6が毎年製造されており、高性能アパレルやファッション業界で最も広く使用されている繊維のひとつです。しかし、リサイクルが非常に難しいことで知られており、スパンデックスなど他の繊維と混合すると、さらに難易度は高まります。サムサラ・エコと二リットは協力して、この問題に正面から取り組もうとしています。
2026年後半までに稼働することを目指すこの施設は、繊維廃棄物をリサイクルし、高品質の再生ナイロン6,6ポリマーを製造する独自の能力を備えており、繊維ブランドやメーカーが既存のサプライチェーンでシームレスに使用して、新しい繊維生地を無限に生み出すことができます。
「私たちのビジョンは、無限のリサイクルを通じて気候修復を実現することです。これを実現する方法の 1 つは、ナイロン6,6の初の循環経路を創出することです。アクティブウェアなどのナイロン6,6で作られた衣類や、車の内装品でさえ、廃棄されると通常は埋め立て地に捨てられるか、焼却されます。これは地球にとって、悲惨な結果をもたらします」サムサラ・エコの創業者兼CEOのポール・ライリー氏 は述べます。
サムサラ・エコの最高商務・運営責任者、サラ・クック氏は、 提携について次のようにコメントしました。「二リットと協力することで、この傾向を逆転させ、アパレルに新たな命を吹き込むことができます。この合意は、ブランドや世界がナイロン6,6の循環性を高め、プラスチック廃棄物を削減する上で重要な一歩です。二リットと共にパイロットリサイクル施設を検討し、世界中の将来のパートナーにとって何が可能かを示す前例を作れることを誇りに思います」
「二リットがサムサラ・エコと提携することは、 環境への影響が少ない高品質のナイロン6,6製品をアパレル市場に提供するという当社の多面的な戦略における重要なステップです」と二リットのゼネラル・マネジャーであるイラン・メラメドは説明しました。 「繊維から繊維へのリサイクルソリューションを導入することで、世界の炭素排出量が大幅に削減され、毎年埋め立て地に廃棄される9,200万トンの繊維廃棄物が削減されます。二リットとサムサラ・エコが協力することで、地球に利益をもたらしながら優れた生地品質と性能を提供する、無限リサイクルのナイロン6,6を製造できる可能性があります」
EosEco™ は、生物物理学、化学、生物学、コンピューターサイエンス(AI など)を融合させ、プラスチックを食べる酵素群を作成することで、ナイロン6,6を無限にリサイクルする世界初のテクノロジーです。この酵素は、ナイロン6,6から作られた繊維などのプラスチック廃棄物を原材料まで分解し、既存の製造プロセスにシームレスに組み込むことで、真のクローズドループを実現します。EosEco™ は、ナイロン6,6とスパンデックスを混ぜたような着色繊維や混紡繊維を含むさまざまな原料をリサイクルできます。EosEco™ は、二リット独自の重合、紡績、テクノロジーとともに、世界中で消費される高品質のリサイクルナイロン6,6糸を作成できます。
二リットについて
50年間の卓越性を祝い、二リット はアパレル業界がより持続可能な方向へと転換するためのサステナブルなプレミアムナイロン6,6糸の幅広いコレクションを提供しています。国際的に事業を展開する二リットは、アパレル向けナイロン6,6糸の世界的リーダーであり、繊維業界を前進させる革新的で持続可能なソリューションの創出に取り組んでいます。
二リットは、サムサラ・エコのEosEco™で製造された糸を、二リットの総合製品持続可能性(Total Product Sustainability)基準に従って製造される革新的なSENSIL®推奨製品ポートフォリオに追加します。これらの責任ある糸は、消費者の需要に応えるアパレルコレクションを作成するために必要な、美しく環境に配慮した高性能生地をデザイナーに提供します。
サムサラ・エコについて
サムサラ・エコは、プラスチック汚染をなくすために、高度な酵素リサイクルを使用しています。画期的な科学技術により、サムサラ・エコはプラスチックをその核となる分子まで分解する新しい方法を開発しました。この方法を使用すると、何度でも新しいプラスチックを再生できます。その特許技術であるEosEco™は、純粋に地球にとってより良い、世界初のプロセスです。
サムサラ・エコのコミュニティは、よりクリーンで持続可能な未来のために、埋立地や海に捨てられるプラスチックを減らし、化石燃料からプラスチックを作る必要性をなくす(ペットボトル飲料も、身に着ける洋服も)という共通のミッションで結ばれています。
サムサラ・エコは、オーストラリア国立大学(ANU)との提携により、メイン・シークエンスとウールワース・グループのW23の支援を受けて2020年に設立されました。これまでに、ブレイクスルー・ビクトリア、DCVC、日立、ルルレモン、テマセク、ワイルドカード・ベンチャーズ、ウォレマイ・キャピタルなど、国内外の投資家から1億6,000万豪ドル以上の資金を調達しています。
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