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シアトル・ジェネティクスと武田薬品、再発性/難治性古典的ホジキンリンパ腫でアドセトリス(ブレンツキシマブ・ベドチン)単剤療法を検討したピボタル第2相臨床試験の最終データがブラッド誌に掲載されたと発表



-推定5年生存率は41%、5年無増悪生存率は22%-



-完全寛解を達成した患者における推定5年生存率は64%、5年無増悪生存率は52%-


米ワシントン州ボセル & マサチューセッツ州ケンブリッジ & 大阪--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シアトル・ジェネティクス(NASDAQ:SGEN)と武田薬品工業株式会社(TSE:4502)は本日、再発性/難治性古典的ホジキンリンパ腫でアドセトリス(ブレンツキシマブ・ベドチン)単剤療法を検討したピボタル第2相臨床試験の最終データがブラッド誌に掲載されたと発表しました。5年で完了した本試験の結果をまとめた本論文では、完全寛解を達成した患者さんで長期の病勢コントロールが達成されたことを浮き彫りにしています。本論文は、オンライン版で本日閲覧可能であり、ブラッド誌の印刷版にも掲載されます。アドセトリスは、古典的ホジキンリンパ腫の病因として重要な促進因子であるCD30を標的とした抗体薬物複合体(ADC)です。アドセトリスは、企業主導または研究者主導で進行中の臨床試験45件以上で、ホジキンリンパ腫に対する基礎的治療薬として世界規模の評価を受けているところです。







カリフォルニア州ドゥアルテのシティ・オブ・ホープ国立医療センターに在籍し、ブラッド誌掲載論文の筆頭著者を務めたロバート・チェン医師(M.D.)は、次のように述べています。「試験を開始した当時、自家幹細胞移植後に再発したホジキンリンパ腫の患者さんのそれまで治療成績は、増悪後生存期間の中央値が1.3年と不良でした。こうした患者さんにおいて、長期の病勢コントロールの唯一の選択肢は、同種幹細胞移植であると考えられました。このピボタル第2相臨床試験において、アドセトリス単剤療法を受けた患者さんの生存期間中央値は、従来の治療成績を超えるものであり、最終データの論文掲載をうれしく思います。」



シアトル・ジェネティクスの最高医学責任者(CMO)兼研究開発担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるジョナサン・ドラックマンは、次のように述べています。「当社は10年以上にわたり、新規の治療手法を評価する数多くの臨床試験を通じて、ホジキンリンパ腫に対する治療成績を改善するための真剣な取り組みを実践してきました。ホジキンリンパ腫の患者さんを対象にアドセトリス単剤療法を検討したピボタル試験の結果について、最終的に本日の論文掲載という運びとなったことは、世界60カ国以上での承認を支え、再発時の標準治療薬として今日使用される状況を確立した試験にとって、重要な節目となる成果です。本ピボタル試験での安全性および有効性の長期データは、フロントライン治療などの他の古典的ホジキンリンパ腫を対象に進めているアドセトリス開発を支えるものです。当社の広範な臨床プログラムでは、ホジキンリンパ腫や、候補となり得るその他のCD30発現悪性腫瘍に対する基礎的治療薬として、アドセトリスを検討しています。」



武田薬品Oncology Therapeutic Area UnitのエグゼクティブメディカルディレクターであるDirk
Huebner(M.D.)は、次のように述べています。「アドセトリスを検討した本試験では良好な最終結果が示され、完全寛解を達成した患者さんのうち38%が試験期間中に長期の病勢コントロールを達成しました。また、本試験を通じて全生存期間の中央値40.5カ月、無増悪生存期間の中央値9.3カ月が観察されたことで、再発性ホジキンリンパ腫の患者さんの転帰を改善する上でのアドセトリスの役割がさらに確実なものとなりました。」



単群の本ピボタル試験が支えとなって本適応症でアドセトリスが2011年にFDAから承認されました。本試験は、過去に自家幹細胞移植(ASCT)を受けた再発性/難治性の古典的ホジキンリンパ腫の患者さん102人を対象に実施し、アドセトリス単剤投与の有効性および安全性を評価しました。登録した患者さんは、中央値で3種類超の化学療法レジメンによる前治療歴がありました。5年の追跡期間を経た本ピボタル試験の最終結果は、下記の通りです。




  • 全生存期間および無増悪生存期間の中央値はそれぞれ、40.5カ(95%信頼区間:28.7‐61.9)および9.3カ月(95%信頼区間:7.1‐12.2)でした。推定の5年生存率および無増悪生存率はそれぞれ、41%および22%でした。


  • 治療を受けた患者さん102人のうち、34人(33%)が完全寛解を示し、奏効期間の中央値には達しませんでした。完全寛解を示した患者さんにおいて、推定5年生存率は64%(95%信頼区間:48‐80)、推定5年無増悪生存率は52%(95%信頼区間:34‐69)でした。


  • 完全寛解を達成した患者さん34人のうち、13人(38%)は追跡調査を継続し、試験終了時に5年以上の寛解を維持していました。これらの患者さんのうち、4人は寛解中に地固め療法としての同種幹細胞移植を受け、9人はさらなる治療を受けませんでした。


  • 全グレードの最も一般的な有害事象は、末梢感覚神経障害、疲労、悪心、好中球減少症、下痢でした。治療により発現した末梢神経障害は、56人の患者さん(55%)が経験しました。これらの患者さんのうち88%は末梢神経障害の症状が改善し、73%では完全に消失しました。



アドセトリスについて
アドセトリスは進行中の試験70件以上で広範な評価を受けています。これらの試験は、第3相ALCANZA試験とさらに2件の第3相試験(うち1件は古典的ホジキンリンパ腫のフロントライン治療としてのECHELON-1、1件は成熟型T細胞リンパ腫のフロントライン治療としてのECHELON-2)に加え、B細胞リンパ腫を含む他の多種類のCD30発現悪性腫瘍での試験となっています。



アドセトリスは、シアトル・ジェネティクスの専有技術を使用し、抗CD30モノクローナル抗体を、タンパク質分解酵素により開裂するリンカーで、微小管阻害剤モノメチルアウリスタチンE(MMAE)と結合させたADCです。本ADCが採用するリンカーシステムは、血中では安定し、CD30を発現した腫瘍細胞に取り込まれると、MMAEを放出するように設計されています。



静脈内注射用アドセトリスはFDAより、3件の適応症で承認を取得しました。これらの適応症は、(1)古典的ホジキンリンパ腫患者で、自家造血幹細胞移植(自家HSCT)が失敗した患者か、自家HSCTの候補でなく、過去に少なくとも2回の多剤化学療法レジメンが失敗した患者の治療に対する通常の承認、(2)再発ないし進行のリスクが高い古典的ホジキンリンパ腫患者を対象とする自家HSCT地固め療法に対する通常の承認、(3)全身性未分化大細胞リンパ腫(sALCL)患者で、過去に1回以上の多剤化学療法レジメンが失敗した患者の治療に対する迅速承認、となります。sALCLの適応症は、全奏効率に基づいて迅速承認を受けました。sALCLの適応に対する承認継続は、検証的試験で臨床的有用性が検証・説明されることが条件になる可能性があります。カナダ保健省はアドセトリスに対し、再発性ないし難治性のホジキンリンパ腫およびsALCLを適応症として条件付きで承認を与えました。



アドセトリスは2012年10月に欧州委員会より、2件の適応症で条件付きの市販承認を取得しました。これらの適応症は、(1)自家幹細胞移植(ASCT)後、またはASCTないし多剤化学療法が治療選択肢でない場合に少なくとも2種類の治療を受けた後の再発性ないし難治性のCD30陽性成人ホジキンリンパ腫患者の治療、(2)再発性または難治性の成人sALCL患者の治療、となります。アドセトリスは60カ国以上で規制当局より市販承認を取得しています。



欧州委員会は2016年6月に、アドセトリスに対する現在の条件付き承認を拡大し、ASCT後に再発・進行リスクの高いCD30陽性ホジキンリンパ腫の成人患者の治療薬としてアドセトリスを承認しました。下記の重要な安全性情報をご覧ください。



シアトル・ジェネティクスと武田薬品はアドセトリスを共同開発しています。提携契約の条件に従い、シアトル・ジェネティクスは米国とカナダでアドセトリスを商業化する権利を保有し、武田薬品は世界のその他の地域で商業化する権利を保有します。シアトル・ジェネティクスと武田薬品は、アドセトリスの開発費を50対50の割合で共同負担していますが、例外的に日本における開発費に関しては武田薬品が単独で責任を負っています。



シアトル・ジェネティクスについて
シアトル・ジェネティクスは革新的なバイオテクノロジー企業として、抗体を使用した新規がん治療薬を開発・商品化しています。当社の業界有数の抗体薬物複合体(ADC)技術は、抗体が持つ標的化能力を利用し、殺細胞剤を直接がん細胞に届けるためのものです。当社のリードプロダクト「アドセトリス(ブレンツキシマブ・ベドチン)」は武田薬品工業株式会社との提携によるもので、再発性の古典的ホジキンリンパ腫(HL)および全身性未分化大細胞リンパ腫(sALCL)を適応として60カ国以上という世界規模で承認されている新規クラスのADCとして初となります。シアトル・ジェネティクスはさらに、急性骨髄性白血病のADCとなるvadastuximab
talirine(SGN-CD33A、33A)の第3相試験を進めています。米ワシントン州ボセルに本社を置くシアトル・ジェネティクスは、未充足の大きな医療ニーズを満たし、患者の治療成績を改善するために、血液関連がんと固形腫瘍の革新的治療薬の充実したパイプラインも推し進めています。当社は専有的なADC技術に関し、アッヴィ、アステラス、バイエル、ジェネンテック、グラクソ・スミスクライン、ファイザーを含め、数多くの企業と連携しています。詳細についてはwww.seattlegenetics.comをご覧ください。



武田薬品工業について
武田薬品工業株式会社は研究開発を駆使する世界的製薬企業として、科学の成果を生活に変革をもたらす医薬品に橋渡しすることで、患者の健康を改善して患者に明るい未来をもたらすことに真剣な努力を傾けています。武田薬品はその研究活動をオンコロジー、消化器系疾患、中枢神経系の各治療領域に集中させています。また特殊な心血管疾患や後期開発段階のワクチン候補でも専用の開発プログラムを組んでいます。武田薬品は革新の最前線に位置するため、研究開発を自社内および提携先との共同で実施しています。特にオンコロジーと消化器系疾患における革新的な新製品と、新興市場におけるプレゼンスが、武田薬品の成長を加速させています。武田薬品の3万人以上の従業員は、70カ国以上でヘルスケア分野の提携先と協力しながら、患者の生活の質を向上させることに懸命の努力で取り組んでいます。詳細情報についてはhttp://www.takeda.com/newsをご覧ください。



武田薬品の詳細情報については当社ウエブサイト(www.takeda.com)を、武田薬品工業株式会社のグローバルオンコロジービジネスユニットのブランドであるTakeda
Oncologyの詳細情報については本ブランドのウエブサイト(www.takedaoncology.com)をご覧ください。



アドセトリス(ブレンツキシマブ・ベドチン)の重要な安全性情報(米国)



枠囲み警告
進行性多巣性白質脳症(PML):アドセトリスの投与を受けている患者で、PMLおよび死亡をもたらすJCウイルス感染が発生する場合があります。



禁忌
アドセトリスとブレオマイシンの併用は、肺毒性(例えば間質浸潤もしくは炎症またはその両方)を理由に禁忌となっています。



警告および注意




  • 末梢神経障害(PN):アドセトリスによる治療は、感覚優位の末梢神経障害を引き起こします。末梢運動神経障害の症例も報告されています。アドセトリス誘発性末梢神経障害は蓄積的です。知覚鈍麻、知覚過敏、知覚障害、不快感、灼熱感、神経因性疼痛、虚弱など神経障害の症状につき、患者をモニタリングし、投与量を適宜修正します。


  • アナフィラキシーおよび注入反応:アナフィラキシーを含め、注入に伴う反応がアドセトリスで発生しています。注入中は患者をモニタリングします。注入に伴う反応が発生した場合は注入を中断し、適切な医療管理を行います。アナフィラキシーが発生した場合は注入を即時・永続的に中止し、適切な医療を施します。注入に伴う反応を過去に経験している患者は、次の注入に先立って前投薬を受ける必要があります。前投薬として可能なものには、アセトアミノフェン、抗ヒスタミン薬、副腎皮質ホルモンが含まれます。


  • 血液毒性:長期(1週間以上)の重度好中球減少症およびグレード3ないし4の血小板減少症または貧血がアドセトリスで発生する場合があります。発熱性好中球減少症がアドセトリスで報告されています。アドセトリスの投与に先立ち、全血球計算値をモニタリングし、グレード3ないし4の好中球減少症が発症している患者ではモニタリング頻度の増加を検討します。発熱に関し患者をモニタリングします。グレード3ないし4の好中球減少症が発生した場合、投与延期、投与量削減、投与中止、G-CSF予防投与後の投与を検討します。


  • 重篤感染と日和見感染:アドセトリスによる治療を受けた患者で、肺炎、菌血症、敗血症ないし敗血症性ショック(致死的転帰を含む)が報告されています。治療中は細菌・真菌・ウイルス感染発生の可能性につき、患者を密にモニタリングします。


  • 腫瘍崩壊症候群:腫瘍が急速に増殖して腫瘍量が多い患者は、密にモニタリングします。


  • 重度腎障害が存在する場合の毒性増加:グレード3以上の有害反応および死亡が発生する頻度は、正常な腎機能の患者と比較して重度の腎障害を持つ患者で高くなっていました。重度の腎障害を持つ患者ではアドセトリスの使用を避けます。


  • 中等度から重度の肝障害が存在する場合の毒性増加:グレード3以上の有害反応および死亡が発生する頻度は、正常な肝機能の患者と比較して中等度から重度の肝障害を持つ患者で高くなっていました。中等度から重度の肝障害を持つ患者ではアドセトリスの使用を避けます。


  • 肝毒性:致死的転帰を含む毒性の重篤例がアドセトリスで発生しています。それらの症例は肝細胞障害と一致するもので、トランスアミナーゼもしくはビリルビンまたはその両方の上昇を含み、アドセトリスの初回投与または再投与後に発生しています。既往症の肝臓疾患の存在、ベースラインにおける肝酵素の上昇、併用薬もリスクを高める可能性があります。肝酵素とビリルビンをモニタリングします。肝毒性の新規発症、悪化、再発を経験した患者ではアドセトリス投与の延期、投与量変更、中止が必要となる場合があります。


  • 進行性多巣性白質脳症(PML):アドセトリスによる治療を受けた患者でPMLと死亡をもたらすJCウイルス感染が報告されています。最初の症状はアドセトリスによる治療開始後のさまざまな時期に発生し、初回曝露から3カ月以内に発生した場合もあります。アドセトリスによる治療に加え、免疫抑制をもたらす可能性がある前治療と基礎疾患が寄与因子となっている場合があります。中枢神経系の異常を示す兆候・症状が新規に現れた患者はいずれも、PMLの診断を検討します。PMLが疑われる場合はアドセトリス投与を保留し、PMLが確定したらアドセトリス投与を中止します。


  • 肺毒性:肺臓炎、間質性肺疾患、急性呼吸ひっ迫症候群など非感染性肺毒性のイベントが、致死的転帰を一部含め、報告されています。咳および呼吸困難を含め、肺毒性の兆候・症状につき患者をモニタリングします。肺症状が新規に現れたり悪化したりした場合、評価中および症状改善までの期間はアドセトリス投与を保留します。


  • 重篤皮膚反応:スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死症(TEN)が、致死的転帰を含め、アドセトリス投与で報告されています。SJSまたはTENが発症した場合はアドセトリス投与を中止し、適切な医療を施します。


  • 消化管合併症:穿孔、出血、びらん、潰瘍、腸閉塞、腸炎、好中球減少性大腸炎、イレウスを含め、致死的/重篤な消化管合併症がアドセトリス治療を受けた患者で報告されています。既存の消化管病変を持つリンパ腫では、穿孔のリスクが高まる可能性があります。消化管症状の新規発症や悪化は、直ちに診断・評価して適切な治療を施す必要があります。


  • 胚・胎児毒性:動物での作用機序と知見に基づき、アドセトリスは妊娠女性に投与すると胎児に害を及ぼす場合があります。生殖能のある女性はアドセトリス治療中とアドセトリスの最終投与から少なくとも6カ月は妊娠を避ける必要があります。



有害反応:
再発性の古典的HLまたはsALCLの患者160人を対象に単剤療法としてのアドセトリスを検討した2件の非対照単群試験において、最も発生頻度が高かった(20%以上)有害反応は、因果関係とは無関係に、好中球減少症、末梢感覚神経障害、疲労、悪心、貧血、上気道感染、下痢、発熱、発疹、血小板減少症、咳、嘔吐でした。



自家HSCT後の再発または進行のリスクが高い古典的HL患者329人を対象にアドセトリスを検討したプラセボ対照試験において、アドセトリス治療群(患者167人)で最も発生頻度が高かった(20%以上)有害反応は、因果関係とは無関係に、好中球減少症、末梢感覚神経障害、血小板減少症、貧血、上気道感染、疲労、末梢運動神経障害、悪心、咳、下痢でした。



薬物相互作用:
強力なCYP3A4阻害剤またはCYP3A4誘導剤、P-gp阻害剤との併用は、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)への曝露に影響を与える可能性があります。



特定集団での使用:
中等度から重度の肝障害の患者または重度腎障害の患者ではMMAEへの曝露と有害反応が増加します。使用を避けます。



生殖能のある女性には、アドセトリス治療中とアドセトリスの最終投与から少なくとも6カ月は避妊を助言します。



生殖能のある女性を性的パートナーに持つ男性には、アドセトリス治療中とアドセトリスの最終投与から少なくとも6カ月は効果的な避妊を助言します。



アドセトリスの投与を受けている間は、妊娠すれば直ちに報告し、授乳を控えるよう、患者に助言します。



枠囲み警告を含め、重要な安全性情報の詳細については、アドセトリスの完全な処方情報をwww.seattlegenetics.comまたはwww.ADCETRIS.comでご覧ください。



アドセトリス(ブレンツキシマブ・ベドチン)の重要な安全性情報(世界向け)



処方に先立ち、製品概要(SmPC)をご参照ください。



適応症
アドセトリス(ADCETRIS®)は再発性ないし難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫(HL)を患い、次のいずれかに該当する成人患者の治療が適応となっています。



1. 自家幹細胞移植(ASCT)を受けた後



2. ASCTないし多剤化学療法が治療選択肢でない場合で、少なくとも2種類の治療を受けた後



アドセトリスはASCT後に再発または憎悪のリスクが高いCD30陽性成人HL患者の治療が適応となっています。



アドセトリスは再発性または難治性の成人全身性未分化大細胞リンパ腫(sALCL)患者の治療が適応となっています。



重要な安全性情報



禁忌



ブレンツキシマブ・ベドチンおよびその賦形剤に対し過敏症を示す患者に対する同剤の使用は禁忌となっています。またブレオマイシンとアドセトリスの併用は肺毒性をもたらすので、禁忌となっています。



特別な警告および注意



進行性多巣性白質脳症(PML):アドセトリスによる治療を受けた患者で、PMLおよび死亡をもたらすジョン・カニンガム・ウイルス(JCV)の再活性化が起こることがあります。複数の化学療法レジメンを受けた後にアドセトリスを投与された患者でPMLが報告されています。



神経・認知・行動関連でPMLを示唆する兆候・症状の新規発症または悪化につき、患者を密にモニタリングする必要があります。PMLの評価法として提案されているものには、神経科医による診察、脳のガドリニウム増強核磁気共鳴画像法、ポリメラーゼ連鎖反応によるJCV
DNAの脳脊髄液分析、JCVの所見がある場合の脳生検が含まれます。PMLが疑われる症例すべてでアドセトリス投与を保留し、PMLの診断が確定したらアドセトリスを永久的に中止する必要があります。



膵炎:アドセトリスによる治療を受けた患者で、急性膵炎が観察されています。致死的転帰が報告されています。急性膵炎を疑わせる腹痛の新規発症または悪化につき、患者を密にモニタリングする必要があります。患者の評価には身体診察、血清アミラーゼと血清リパーゼのラボ検査、超音波など腹部画像検査、その他の適切な診断法があり得ます。急性膵炎が疑われる症例すべてでアドセトリス投与を保留し、急性膵炎の診断が確定したらアドセトリスを永久的に中止する必要があります。



肺毒性:アドセトリスによる治療を受けた患者で、致死的転帰を伴う場合がある肺毒性の症例が報告されています。アドセトリスとの因果関係は確立していませんが、肺毒性のリスクは排除できません。肺症状の新規発症や悪化があれば、ただちに評価して適切な治療を施す必要があります。



重篤感染および日和見感染:アドセトリスによる治療を受けている患者で肺炎、ブドウ球菌血症、敗血症/敗血症性ショック(致死
的転帰を含む)、帯状疱疹などの重篤感染と、ニューモシスチス・イロベチ肺炎や口腔カンジダなどの日和見感染が報告されています。患者に対しては治療中、
重篤感染および日和見感染の発生可能性につき、注意深くモニタリングする必要があります。



注入に伴う反応(IRR):即時型および遅延型のIRRと、アナフィラキシーがアドセトリス投与で発生しています。患者を注入
時と注入後に注意深くモニタリングする必要があります。アナフィラキシーが発生した場合、アドセトリス投与を即時・永続的に中止し、適切な治療を施す必要
があります。IRRが発生した場合、注入を中断して適切な医療管理を行う必要があります。注入は症状が解消してから速度を落として再開することも可能で
す。IRRを過去に経験している患者は、その後の注入に備えて準備投薬する必要があります。IRRはアドセトリスに対する抗体を持つ患者ほど頻度と重症度
が高くなっています。



腫瘍崩壊症候群(TLS):アドセトリス投与でTLSが報告されています。腫瘍が急速に増殖して腫瘍量が多い患者はTLSのリスクがあります。これら患者は密にモニタリングし、最適な医療に基づいて管理する必要があります。



末梢神経障害(PN):アドセトリスによる治療は感覚神経障害、運動神経障害の両神経障害をもたらす場合があります。アドセト
リス誘発性PNは一般的にほとんどの症例において蓄積的で可逆的です。知覚鈍麻、知覚過敏、知覚障害、不快感、灼熱感、神経因性疼痛、虚弱などPNの症状
につき、患者をモニタリングする必要があります。PNの新規発症や悪化を経験した患者では、アドセトリス投与の延期、投与量削減、中止が必要となる場合が
あります。



血液毒性:グレード3ないし4の貧血、血小板減少症、長期(1週間以上)のグレード3ないし4の好中球減少症がアドセトリスで発生する場合があります。各投与に先立ち全血球計算値をモニタリングする必要があります。



発熱性好中球減少症:発熱性好中球減少症が報告されています。発熱性好中球減少症が発症した場合、患者を発熱につき密にモニタリングし、最適な医療に基づき管理する必要があります。



スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS):アドセトリス投与でSJSおよび中毒性表皮壊死症(TEN)が報告されています。致死的転帰が報告されています。SJSまたはTENが発症した場合、アドセトリスによる治療を中止し、適切な治療を施す必要があります。



消化管合併症:腸閉塞、イレウス、腸炎、好中球減少性大腸炎、びらん、潰瘍、穿孔、出血を含め、致死的転帰を伴う場合がある消化管合併症が報告されています。消化管合併症の新規発症や悪化は、直ちに評価して適切な治療を施す必要があります。



血液毒性:アラニンアミノトランスフェラーゼ
(ALT)およびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の上昇が報告されています。血液毒性の重篤な症例(致死的転帰を含む)も発生していま
す。アドセトリス投与を受ける患者では、治療開始に先立って肝機能を検査し、定期的にモニタリングする必要があります。血液毒性を経験した患者では、アドセトリス投与の延期、投与量変更、中止が必要となる場合があります。



高血糖症:試験では糖尿病の病歴有無にかかわらず肥満指数(BMI)の高い患者で高血糖症が報告されています。高血糖イベントを経験した患者は全員、血清グルコースを密にモニタリングする必要があります。糖尿病治療を適宜開始する必要があります。



腎・肝障害:腎・肝障害を抱えた患者における経験は限られています。入手できるデータは、MMAEクリアランスが重度の腎障害および肝障害と、低い血清アルブミン濃度による影響を受ける可能性があることを示しています。肝障害または重度の腎障害の患者では、3週ごとに30分の静脈内注入による1.2
mg/kgの開始用量が推奨されます。腎障害または肝障害の患者は、有害事象につき密にモニタリングする必要があります。



賦形剤におけるナトリウム量:本医薬品は1回の投与量当たり最大2.1 mmol(47
mg)のナトリウムを含みます。ナトリウム制限食を取っている患者で考慮する必要があります。



薬物相互作用
強力なCYP3A4阻害剤やP-gp阻害剤をアドセトリスと併用している患者は、好中球減少症のリスクが高まる可能性があるため、密にモニタリングする必要があります。アドセトリスとCYP3A4誘導剤の同時投与はアドセトリスの血漿中濃度を変えませんでしたが、アッセイで検出され得るMMAE代謝産物の血漿中濃度の低減をもたらすと思われます。アドセトリスはCYP3A4酵素によって代謝される薬物への曝露に変化をもたらすとは考えられません。



妊娠:妊娠の可能性がある女性は、アドセトリスによる治療を受けている期間と治療後6カ月目までは2種類の効果的な避妊法を取る必要があります。アドセトリスの妊婦での使用に関するデータは存在しませんが、動物試験で生殖毒性が示されています。母体に対するベネフィットが胎児に対する潜在的リスクを上回る場合を除き、アドセトリスを妊娠中に使用してはなりません。妊婦が治療を受ける必要がある場合、胎児への潜在的リスクについて
明確な助言を受ける必要があります。



授乳(母乳育児):アドセトリスまたはその代謝産物が母乳中に排泄されるかどうかを示すデータは存在しませんので、新生児/乳児に対するリスクは排除できません。潜在的リスクがあるため、母乳育児を中止するかアドセトリスによる治療を中止/自制するかを決断する必要があります。



生殖:非臨床試験でアドセトリスによる治療は精巣毒性をもたらしているため、男性の生殖能力を変化させる可能性があります。本医薬品による治療を受けている男性には、治療期間中と最後の投与から最長6カ月後までは子供をもうけないように助言します。



有害反応



重篤な有害薬物反応には、肺炎、急性呼吸窮迫症候群、頭痛、好中球減少症、血小板減少症、便秘、下痢、嘔吐、悪心、発熱、末梢運動神経障害、末梢感覚神経障害、高血糖症、脱髄性多発性神経炎、腫瘍崩壊症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群が含まれます。



アドセトリスの臨床試験で、非常に頻度が高い(1/10以上)と判断された有害反応は、感染症、上気道感染、好中球減少症、PN(感覚神経障害・運動神経
障害)、咳、呼吸困難、下痢、悪心、嘔吐、便秘、腹痛、脱毛症、掻痒症、筋痛症、関節痛、疲労、発熱、悪寒、注入に伴う反応、体重減少でした。頻度が高い
(1/100以上1/10未満)と判断された有害反応は、敗血症/敗血症性ショック、帯状疱疹、肺炎、単純ヘルペス、貧血、血小板減少症、高血糖症、めまい、脱髄性多発性神経炎、ALT/AST値の上昇、発疹、背部痛でした。



シアトル・ジェネティクスによる将来見通しに関する記述について
本プレスリリースに記載された記述の一定部分は将来見通しに関するもので、例えばアドセトリス(ブレンツキシマブ・ベドチン)による治療後のHLにおける全生存率、今後の臨床試験、既に承認された疾患以外の疾患で使用される可能性を含め、アドセトリスの治療薬としての可能性に関する記述などが、それらに該当します。実際の結果や進展の結末は、これら将来見通しに関する記述で予想または含意されているものと大きく異なる場合があります。これらの違いをもたらし得る要因には、アドセトリスの臨床試験の過去の結果が進行中ないし今後のアドセトリスの臨床試験の結果を予測できない可能性や、アドセトリスを使用した追加試験から得られるデータが研究対象の適応症での承認を支えない可能性、安全性に関する新たな有害事象が発見される可能性、不都合な規制当局の対応が含まれます。シアトル・ジェネティクスが直面するリスクや不確実性の詳細については、当社が米証券取引委員会に提出した2016年3月31日締め四半期のフォーム10-Q四半期報告書の「リスク要因」に掲載されています。シアトル・ジェネティクスは、いかなる将来見通しに関する記述についても、新しい情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、更新ないし変更する意図ないし義務を一切否認します。



本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。


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