従来手法との比較
単点の計測から表面積算出までのイメージ
■背景
建設現場では、道路や法面などでの工事の際、施工計画時におけるコンクリートなど資材の数量計算や出来形検査などで、現場の表面積が必要になります。
従来は、2人がかりでメジャー等を用いて実地計測後、CADや表計算ソフトを用いて表面積を算出※4していました。法面のように傾斜があり、湾曲した現場では、足場が悪い上に表面積計算のために多くの実地計測が必要であり、作業の煩わしさや人件費等のコストが課題となっていました。
上述の表面積計測における現場の課題を解決すべく、「面積計算アプリ」を開発いたしました。
■従来手法との比較
面積算出を行う際の従来手法と比較して、以下のとおり作業時間92%※1削減が可能です。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/347887/LL_img_347887_1.png
従来手法との比較
■「面積計算アプリ」とは
◆概要
GNSS測量・杭打ちアプリ「OPTiM Geo Point」などで取得した3点以上の座標データをもとに、現場の表面積を算出できるアプリ※5です。
従来、面積算出のために必要だった図形の分割や計算を、スマホで行うことが可能です。
◆機能紹介
● 座標データの読み込み
CSV形式の座標データを読み込むことができます。
● 表面積計算
3点以上の座標データから現場を三角形に分割および近似して表面積を算出できます。
● 表面積の計算結果・平面俯瞰図※6の出力
以下のとおり出力できます。
・表面積計算結果(出力形式:CSV形式)
・俯瞰平面図(出力形式:DXF形式、GeoJson形式)
◆単点の計測から表面積算出までのイメージ
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/347887/LL_img_347887_2.png
単点の計測から表面積算出までのイメージ
◆特長
● GNSS測量アプリ「OPTiM Geo Point」と組合せることで、スマホ1つで計測から表面積計算までの作業を1人で可能
● 面積計算までの作業ステップが少なく直観的に操作できるため、誰でも簡単に利用可能
● 従来手法と比較し、計測や面積計算にかかる時間を92%削減※1
◆ユースケース
以下のとおり、法面や舗装の現場でご活用いただけます。
● 法面工
・植生工やコンクリート吹付に使用する種や、コンクリートの数量の算出
・法面の出来形検査のための現場の表面積算出
● 舗装工
・「路体※7」や「路床※8」などの施工面積の算出
今後もさらなる現場の生産性向上に寄与できるよう、引き続きサービス開発を進めてまいります。
■「OPTiM Geo Scan」とは
「OPTiM Geo Scan」とは、スマートフォンまたはタブレットで土構造物などの測量対象をスキャンすることで、土木現場で求められる高精度な3次元データを生成可能なアプリケーションです。
◆特長
・既存の測量手法から、測量時間や費用を削減
・専門知識が不要で、一人で手軽に測量が可能
・取得した3次元データはxyzRGB形式およびLAS形式で出力可能
「OPTiM Geo Scan」についての詳細は以下のWebサイトをご覧ください。
https://www.optim.co.jp/construction/optim-geo-scan/
■「OPTiM Geo Point」とは
「OPTiM Geo Point」とは、トータルステーションなどの高価な専用機材を必要とせず、スマホまたはタブレットとGNSSレシーバーを使って、誰でも簡単にGNSS測量、杭打ちができるアプリです。本アプリは「OPTiM Geo Scan」の無料オプションとしてご利用が可能です。
「OPTiM Geo Point」についての詳細は以下をご覧ください。
https://www.optim.co.jp/construction/optim-geo-scan/
※1 出典:2023年1月20日時点、当社調べ。計測員2名で100m2の平面を実際に計測し、一般的な表面積算出を行う現場規模である400m2に換算した結果。
※2 道路等の地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事。
※3 人工的に作られた斜面や自然斜面が崩壊・落石しないように、保護・強化・安定化を図る工事。
※4 建設業界では現場を三角形に分割し、3辺の長さを用いて面積を算出するヘロンの公式を利用して表面積算出を行うのが一般的です。
※5 凹多角形の面積算出には対応しておりません。
※6 地図上に表示された点を結んで作成した図形データ。展開図とは異なります。
※7 複数の層で形成されている舗装された道路の最下層。土によって構成される。
※8 道路の舗装された部分の下にあり、砂によって構成される層。
【オプティムの目指す、オプティマル事業とは】
~Optimal【形】最適な、最善の、最も有利な~
急速なインターネット普及に伴い、これまでネットを利用したことのないユーザーがネットを利用する機会が増えており、このユーザー層にとって現状のネットは必ずしも使いやすいものではありません。このような状況にあって、ネットを空気のように快適で、息をするように無意識に使えるサービス・インフラに変えていく。オプティマル事業とは、そのためのオプティム独自の最適化技術によるサービス事業の総称です。
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