防災備蓄倉庫解説
雨水活用を学ぶ様子
車イス体験
マンホールトイレ体験
【ポイント】
●災害弱者となりやすい小学生、お年寄りを中心に地域から117名が参加
●一時集合場所から避難場所まで、防災について学び、地域の魅力を再確認しながら観光スポットを巡ってまち歩き
■背景
木造密集市街地である墨田区北部において防災に関したアンケートを行ったところ、大半の方が避難場所と避難所を誤って回答していました。また町内会の方から、防災訓練に若い人が参加してくれないという声があり、「防災遠足」の開催に至りました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/195428/LL_img_195428_1.jpg
防災備蓄倉庫解説
写真2:雨水活用を学ぶ様子
https://www.atpress.ne.jp/releases/195428/img_195428_2.jpg
写真3:車イス体験
https://www.atpress.ne.jp/releases/195428/img_195428_3.jpg
写真4:マンホールトイレ体験
https://www.atpress.ne.jp/releases/195428/img_195428_4.jpg
写真5:避難場所の解説
https://www.atpress.ne.jp/releases/195428/img_195428_5.jpg
写真6:白鬚神社を訪れる様子
https://www.atpress.ne.jp/releases/195428/img_195428_6.jpg
■「すみだらしさ」を感じられる防災遠足の様子
明治43年におきた墨田の大洪水の際に清水を確保し、地域を救った井戸がある「白鬚神社」や、名庭園のある「向島百花園」、雨水を活用した「路地尊・天水尊」、関東大震災や戦災の被害に遭わなかったため昔の面影を残す区内最古の建造物「多聞寺」など、墨田区北部に残る大正時代の面影や、神社・寺の歴史、新たに開発された地区など「すみだらしさ」を感じられるイベントです。4回目となる今回から新設した鐘ヶ淵駅から出発するルートは、墨田区の最北に位置し今まで活動を行っていなかったことから、多くの方が参加・協力し「また是非やってほしい」「ほかの地域・区でもやってほしい」との声が上がりました。
【プロジェクト代表 須野原 拓海さん(システム理工学部 環境システム学科3年)】
昨年実施した防災遠足では参加者92人のうち小学生が2名しかおらず、地域のコミュニティ活性が行えていませんでした。
そこで今回は児童館や小学校へのアプローチを強化し17名へと増やすことができました。また、参加者も昨年より25名増加しより大きな規模で行うことができました。
今回、小学生の参加者が前回より増えたことによる「時間の調整」「解説の難易度」、まち歩きを見かけて参加してくださった方の対応、障害のある方への対応などが課題に挙がりました。これらの課題を改善し、墨田区に根付く防災イベントとなるよう継続をします。「ほかの区でもやってほしい」と意見があったため、災害危険度の高い荒川区・江東区・台東区などでの実施も検討中です。
■今後の活動
「乳幼児親子を対象とした防災講座」
開催日 :10月8日(火)
開催場所:フレンドリープラザ東向島児童館
内容 :NPO法人「燃えない壊れないまち・すみだ支援隊」と協力して、
防災観光ふろしきの使い方などをレクチャーします
「イザ!カエルキャラバン!」
開催日 :11月17日(日)
開催場所:言問小学校
内容 :ストローを使った構造実験「ストローハウス」を行います
■すみだの'巣'づくりプロジェクト について
学生が企画運営をし、大学が資金援助をする芝浦工業大学の取り組み「学生プロジェクト」に、2016年度採択。墨田区の地域住民と連携し防災に強いまちづくりを提案するため、地域イベントの実施や防災ものづくりを行っています。防災グッズは日常的に持ち運ぶことができるものが少ないという課題から、防災マップを超はっ水・難燃性の風呂敷に印刷した「防災ふろしき」を企画し、全日本空輸株式会社(ANA)が運営するクラウドファンディングWonderfly[CREATIVE AWARD]にて、PRIZE WINNER賞を受賞。トヨタ財団国内助成プログラムにも採択され、制作活動を行っています。また、はっ水タイプの防災観光ふろしきの愛称を「ナマズふろしき」とし作業を進めています。
Web: https://sumida-sudukuri-project.jimdo.com/
■芝浦工大「学生プロジェクト」 について
学生たちは、既存のクラブ・サークル、研究室以外のメンバーで新しいチームを組み、それぞれのプロジェクトを企画・実行していきます。学長を委員長とする「学生プロジェクト選考委員会」による選考会にてプロジェクトが採択されると、1団体につき年間50万円を上限に活動資金が援助されます。
プロジェクトは、大学ブランド力の向上を図る「大学チェンジ部門」、地域の活性化を図る「社会貢献部門」、グローバルな視野を持った活動「グローバル部門」など、3部門に該当するテーマで、かつひとつ以上SDGsに該当する活動をする必要があり、目的・成果を明確にしているものが支援対象に選ばれます。