
アメリカのトランプ大統領がイランの核施設を攻撃したと発表しました。その際、「バンカーバスター」という特別な爆弾を使ったと報道されています。地下深くにある施設をどうやって攻撃するのか。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「バンカーバスター」について解説します。
Q 「バンカーバスター」って聞いたよ。どんな爆弾なの?
A 地中深くにある建物や施設を壊すために作られた特別な爆弾です。普通の爆弾は地表で爆発しますが、バンカーバスターは地面に突き刺さってから爆発するのが特徴です。
Q どうしてイランの核施設に使われたかもしれないの?
A イランのフォルドゥという場所にある核施設は、山の中の地下深くに作られています。普通の爆弾では届かないので、地中まで貫通できるバンカーバスターが使われる可能性があるんです。
Q 「GBU57」っていう名前を聞いたけど。
A 「GBU57」は、最新型のバンカーバスターの名前です。とても大きくて重い爆弾で、地面の下約61メートルまで鉄筋やコンクリートを突き破って爆発できるとされています。
Q どれくらい大きいのかな。
A GBU57は全長約6メートル、重さは約1万3600キロもあります。これは普通の車10台分くらいの重さです。とても大きな爆弾ですね。
Q どんな飛行機が運べるの?
A GBU57を運べるのはアメリカ軍の「B2ステルス爆撃機」だけです。この飛行機はレーダーに見つかりにくい特徴があり、秘密の作戦にも使われます。
Q バンカーバスターって昔からあったの?
A 今のようなバンカーバスターが本格的に作られるようになったのは1991年の湾岸戦争のころです。それまでは地下施設を壊すのが難しかったので、アメリカ軍が急いで開発しました。
Q 他の国も持っているのかな。
A ロシアも独自にバンカーバスターを作っています。ロシア製のものは、シリアの内戦やウクライナへの攻撃でも使われたことがあります。
Q バンカーバスターって危険じゃないの?
A とても強力な爆弾なので、使われると大きな被害が出ることがあります。だから、どの国も使うときは慎重に考えています。