
兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題で、県の第三者調査委員会(委員長、藤本久俊弁護士)は19日、県代表監査委員に報告書を提出した。報告書は、斎藤氏が問題発覚当初、告発文について「うそ八百」と非難した行為は「パワーハラスメントに該当する」と指摘した。
告発文は、元県西播磨県民局長の男性(2024年7月に死亡)が24年3月中旬、匿名で一部の報道機関や県議に配布。斎藤氏によるパワハラなど七つの疑惑を訴えた。
斎藤氏は同27日の定例記者会見で、告発者が元局長であると明らかにし、「ありもしないことをるる並べた内容を作ったことは本人も認めている」などと発言した。
報告書は「そのような事実はなく、極めて不適切」と批判。告発文には数多くの真実と真実相当性があり、元局長に精神的苦痛を与え、職員一般を萎縮させ、勤務環境を悪化させるとした。【中尾卓英】