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トランプ氏不倫口止め裁判 最終弁論で弁護側が無罪主張


 トランプ前米大統領(77)が不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件の公判は28日、東部ニューヨーク州の裁判所で最終弁論が始まった。米メディアによると、弁護側は無罪を主張。「彼は何も罪を犯していない。検察は立証責任を満たしていない」と訴えた。この後、検察側が最終弁論に臨む。

 起訴状などによると、トランプ氏は初当選した2016年大統領選直前の16年10月下旬、不倫スキャンダルをもみ消すため、当時の顧問弁護士マイケル・コーエン氏(57)を通じ、元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏(45)に対して13万ドル(約2039万円)を支払った。その後自身の親族企業を通じてコーエン氏に弁済した際、業務記録に「弁護士費用」と偽って記載し、会計処理した。

 検察は、選挙前に不利な情報が出るのを防ぐため、口止め料の支払いを隠す目的でトランプ氏が業務記録を改ざんしたと主張している。

 裁判は双方の最終弁論が終わると、有罪か無罪を判断する12人の陪審員による評議に移る。トランプ氏は米大統領経験者で、初めて刑事事件の被告になった。【ニューヨーク中村聡也】

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