4月の東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部は28日、初当選した木村弥生前区長(58)の当選を図る目的で地元区議らに現金を配布したなどとして、衆院議員で前副法相の柿沢未途容疑者(52)=東京15区、自民党を離党=を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。柿沢議員は逮捕前の任意の事情聴取に買収の意図を否定していた。
区長選は区議選と同じ日程で投開票された。区長選には自民党元衆院議員の木村氏の他に、自民都連が推薦する元都議も出馬して「保守分裂」の構図となった。柿沢議員は木村氏を支援していたとされる。【北村秀徳】