starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

「人ごとと思えず」 トルコ・シリア地震、東京でも広がる支援の輪


 トルコ南部で今月6日に発生したトルコ・シリア地震の被災地を助けようと、東京都内各所で支援金を募る動きが広がりを見せている。モスク(イスラム教寺院)では訪れた人たちが「少しでも力に」と募金箱に寄付を投じ、犠牲者への追悼や復興の願いを込めて手を合わせる姿も見られた。

 国内最大規模のモスク「東京ジャーミイ」(渋谷区大山町)は地震発生の翌日から募金活動を始めた。銀行振り込みやウェブサイト、モスク内に設置した募金箱で寄付を呼びかけている。集まった寄付金はトルコ宗務庁を通じ、被災地に送る。

 東京ジャーミイの代表でイマーム(宗教指導者)のチナル・ムハンメット・リファットさんは現地に住むいとこが被災。自宅が壊れ、現在はトルコの最大都市イスタンブールに避難している。友人たちの親が地震で亡くなったという悲しい知らせも届いたと、険しい表情で打ち明けた。

 寄付金はイスラム教徒のコミュニティーだけでなく、日本人からも多く寄せられている。地元の大山町会や民間企業の他、トルコを旅行したことがある日本人らも協力してくれているという。

 「民族など関係なく、同じ人間として寄付してくれている。私たちはその気持ちを忘れません」。チナルさんは感謝の気持ちを口にする一方、「被災地では今後、孤児たちの教育支援や復興などに多額の費用が必要になる」と指摘した。

 14日に友人3人とモスクを訪れ、寄付をした女性(62)は「日本でも東日本大震災などの災害でつらい経験をした人々がいる。今回の地震は決して人ごととは思えず、せめて少しでも力になりたかった」と語った。

 自治体や議会でも寄付の動きが出ている。港区と港区議会はトルコ大使館とシリア大使館に見舞金として計230万円、江東区は両国に50万円を贈ると発表。中央区はトルコに131万円を贈った。文京、立川、日野などの各区市は庁舎に募金箱を設置するなどして救援金を集めている。【千脇康平】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.