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マスク「ノーズフィット」に注意=飛び出た先端でけが―国民生活センター


 不織布マスクを鼻に隙間なく装着するための「ノーズフィット」で顔などにけがをする事例が相次いでいるとして、国民生活センターが注意を呼び掛けている。先端がマスクの不織布を突き破り、目に入った事例もあるという。  ノーズフィットはマスクの上部に装着されており、樹脂製や金属製のほか、金属製のワイヤを樹脂で覆ったものがある。いずれも帯状で端はとがっている。  全国の消費生活センターには2017年4月~昨年11月、けがをしたとの相談が16件、けがをする恐れがあったとの相談が9件寄せられた。21年6月には、40代女性から「使い捨てマスクからはみ出したワイヤでけがをした。夫も飛び出ていた針状のものが目に入って充血した」との相談があり、昨年9月にも小学生の子どもが痛みを我慢して着用し、ノーズフィットの端で目の下をけがしたとの相談があった。  国民生活センターが昨年10~11月に行った商品テストでは、マスクを縦に半分に折り畳む動作を繰り返した結果、何度か折り曲げたときに不織布が剥がれてノーズフィットの一部がはみ出たり、とがった部分が不織布を突き破ったりした。  また、突き破らなかった場合でも、顔に強く押し付けられてけがをする可能性があるという。  同センターは「マスクの着用時にはノーズフィットの端に問題がないか確認し、着け外しや廃棄の際には取り扱いに注意してほしい」と説明。メーカーに対しても、けがの危険がないような構造や材質に改善するよう求めた。 (了) 【時事通信社】
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