「ファスト映画」投稿で有罪＝摘発２例目、著作権法違反―仙台地裁

　映画を１０分間程度に無断編集した「ファスト映画」を動画投稿サイトで公開したとして、著作権法違反罪に問われたウェブクリエイター高杉幸男被告（４８）の判決が１９日、仙台地裁であり、大川隆男裁判長は懲役２年、執行猶予４年、罰金２００万円（求刑懲役２年、罰金２００万円）を言い渡した。同被告は量刑不当として控訴する方針。 　大川裁判長は「常習的、職業的に著作権侵害を繰り返した」と指摘。「収益構造を破壊し、映画文化の発展を阻害する行為」と非難した。 　判決によると、高杉被告は２０２１年１月３１日～７月１日ごろ、韓国映画「パラサイト　半地下の家族」など３作品を無許諾でユーチューブに公開し、映画会社などの著作権を侵害した。 　ファスト映画をめぐっては、宮城県警が昨年６月に別のグループを全国で初めて摘発。全国２例目の摘発となった高杉被告は、初摘発の報道後も「合法だ」と主張し、一定期間活動を継続していた。　（了）【時事通信社】