T&D保険グループの大同生命保険株式会社(以下、大同生命)は、同社が主催する小学館学習まんが人物館「広岡浅子」(ベトナム語版)の読書感想文コンクールの授賞式を都内で開催。
国内外655人のベトナム人から応募された読書感想文から、受賞者12名を発表し表彰されました。
大同生命×小学館学習まんが人物館「広岡浅子」ベトナム語版“読書感想文コンクール授賞式”開催
大同生命は1902年に創業。「中小企業市場への特化戦略」や「国内生保で初の株式会社化」など、これまで前例のない事業に挑戦した企業。
明治の女性実業家「広岡浅子」さんは、その大同生命創業者の1人。七転び八起きを超える「九転十起」の精神で、大坂の豪商“加島屋(かじまや)”の立て直しに奔走。炭鉱・銀行・生命保険と多くの事業を手掛け、2015年9月にはNHKの連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインのモデルにもなっています。
その広岡浅子さんの人生を漫画にしたものが“小学館学習まんが人物館「広岡浅子」”。様々なビジネスに挑戦し、女性のための勉強会を主催するなど、現代でも問題となっている女性の社会的地位の向上にも奔走された広岡浅子さんの人生を描いた作品となっています。
今回、ベトナム語版の本作品を読んだ、日本在住のベトナム人とベトナム在住の方を対象にした読書感想文から優秀作品を決定する「読書感想文コンクール」を大同生命は開催。都内で優秀作品の授賞式が執り行われました。
授賞式に登壇した大同生命 代表取締役社長の北原睦朗さんは、
「ベトナム人は日本に46万人おり、労働環境を支えているほか外国人労働者の中でも最多です。日本を支える中小企業から活気を取り戻したいと考えています。ベトナムと日本は今年で外交関係樹立50周年を迎えましたが、今回の催しではベトナムの方から655もの作品が集まり、本当に驚いています。今回読書感想文を書いたことで、人生が前進するきっかけになれたなら嬉しいです。」
とコメントしました。
駐日ベトナム社会主義共和国大使館 二等書記官教育部長を務めるヴー・テイ・リェン・フォンさん、そして民間外交推進協会 専務理事で元駐ベトナム日本国大使だった湯下博之さんが登壇し挨拶され、授賞式が開幕しました。
国内外のベトナム人655人の作品から優秀作品が決定!
授賞式では、最優秀賞(1作品)・優秀賞(5作品)・入選(4作品)・特別賞(2作品)の合計12名・12作品が選ばれ、そのうち9名が参加しました。
●入選 トゥーさん(写真真ん中)
「望外の受賞に驚いたが、とても嬉しかったです。」
●入選 アインさん(写真右)
「大勢の前で緊張、でも良い経験になった。
もっと頑張りたい。ありがとうございました」
●入選 キムさん
「驚いたと共に、嬉しかったです。最高の賞ではないかもしれないが自分の頑張りの証、自分を誇りに思います。今後も文化の勉強にも、同じコンクールなど参加したい。」
●入選 ジャンさん
「入選に感謝、挑戦と達成の経験に感謝している。自身の成長のモチベーションになるし、両国の文化交流に貢献できて良かったと思います。自分に行動のキッカケをくれた主催者の方々に深く感謝しています。」
●優秀賞 サンさん
「この場を与えて頂きありがとうございます。広岡浅子氏に感銘を受け、浅子が周りに助けられて成長して行く姿に温かい気持ちになり、自分を重ねました。
自分も今後助けられるだけでなく、他者を助けていきたいと思います。」
●優秀賞 チャンさん
「まさか賞がもらえるなんて…。私は保険業界で働いていたので、この漫画を読んだ時は凄く共感しました。母国では生命保険が普及していません。若者に理解を深めてもらう為にも意義がある取組みだったと思います。」
●優秀賞 ウインさん
「男性社会で女性ながら挑戦を続ける浅子に感銘を受けました。
今回仕事の都合で来日出来ず残念ですが、今後来日の暁には成長した自分をお見せ出来るよう、広岡浅子のように朝子が持ち合わせた逆境から抜け出せる力を身につけられるよう精進していきます。」
●優秀賞 リンさん
「今年4〜5月は仕事で一番落ち込んでるタイミングだったのですが、そこでこのイベントの開催を知り、本を読んで力になりました。主催者に感謝申し上げます。」
●優秀賞 ニェンさん
「素晴らしい女性を知るきっかけとなりました。2人の娘の親として、そして1人の女性として、彼女の活動を見習っていきたいと思います。」
●特別賞 チャンさん、リンさん
チャンさん(写真真ん中)
「この漫画を読んで、とても勉強になりました。どうもありがとうございました!」
リンさん(写真右)
「日本には先月来たばかりです。浅子さんの本を読んで凄く勉強になりました。これからも頑張ります!」
●最優秀賞 ヒエンさん
「高く評価頂き、本当にありがとうございました。1番感激したのは、ノンフィクションであること。女性の枠に留まらず、人として魅力的で共感する素晴らしい生き方をしていると思います。ベトナム人にも広まっていくことを祈っています。」
加藤審査員「これもスタッフの皆さんの尽力のおかげ」
審査員を務め、ベトナム文学翻訳家で元大東文化大学国際関係学部国際文化学科准教授の加藤栄さんは、
「応募の規模が本当に広く、日本ベトナム両国の各所から短期間でここまでの応募があるとは思いませんでした。これまでスピーチコンテストなどもあったが、過去に前例のない規模になりました。これもスタッフの皆さんの尽力のおかげです。」
とコメント。
「応募の男女比は4:6で女性が多かったが、審査が進むにつれ女性の応募作品が圧倒するようになり、優秀作の1作品を除き全て女性からの作品となりました。ベトナムでは地方の農村などでは、未だ当時の価値観・風習が残っているところもあるので、女性主人公だからこその共感や手本としたいという熱量が大きかったのではないかと思います。」
と今回のコンクールを総評しました。
ベトナムと日本は国交樹立から50周年の節目の年。読書感想文という文化がない中で、これだけの応募があったことは本当に素晴らしいことだと思います。
両国民の間で顔が見える血の通った関係が作られつつある現在、日本国内のベトナム人労働者の数は外国人労働者の中で最も多く、さらにベトナムは観光先として急成長を遂げ、海外旅行の選択肢の1つにもなっています。
大同生命が開催した本コンクールは、さらにベトナムと日本の関係を深める一助となったのではないでしょうか。
本コンクールについては特設サイトをご覧ください。また、大同生命創業者の1人である広岡浅子さんについて興味を持ったという方は、ぜひ大同生命の公式サイトの紹介ページや、日本語版の漫画・書籍等をご覧になってみてはいかがでしょうか。
コンクール特設サイト:https://www.asako-contest.com/
大同生命:https://www.daido-life.co.jp/
5分でわかる広岡浅子:https://www.daido-life.co.jp/knowledge/5minutes/