6月下旬に幕張メッセで開催された「TOKYO OUTDOOR SHOW2025」の特設ステージに、マルチタレントとして活躍するIMALUさんが登壇。
東京と奄美大島の2拠点生活を満喫するなか、自身の暮らしぶりを交えつつ、奄美大島の魅力を伝えるトークショーを開催した。

ジャングル状態の土地にDIY で住居を構築。

IMALUさんが奄美大島に移住したのは、いまから3年ほど前。旅行で訪れた際に、美しい海や自然に惚れ込み、第2の拠点にすることを決意。ジャングル状態の土地を購入し、ほぼDIYでイチから居住スペースを築き上げた。
「最初は水も通ってなかったから、裏山から湧水を引っ張ってきたんですよ。だから雨の日は蛇口やシャワーの水が茶色かったりして。いろいろと東京ではできない経験をさせてもらいました(笑)」
「地域の行事に参加するのも、初めての経験」

そんななか、気になるのはローカルコミュニティとの関わり方。東京で生まれ育ったIMALUさんにとって、田舎の近所付き合いも新鮮で楽しかったとか。
「いままでマンションの隣の人のお名前すら知らなかったのに、向こうではみんな名前も顔も知っているし、集落の集まりやお祭りもあって。
小さい頃からそういう経験もなかったので、まずはそうしたお付き合いからはじまり、いろんな行事に参加することで、少しずつ顔を覚えていただきました。
でも私の場合はすごくラッキーで、本当にいいご近所さんに恵まれて、受け入れてくださったのもあると思います」
「ご近所さんを知ることは、地元を守ること」

いまではすっかり地元のコミュニティに根付き、島の住民として生活している。
「そういう生活をしていると、だんだん私も土地のことやみんなのことを知れるし、逆にみんなが守ってくれたりして、お互いがセキュリティーみたいな。
ご近所さんを知ることって、自分の地元を守ることで、暮らしの安全に繋がるっていうのは、向こう行って初めて知りました。いまでは、移住して心からよかったと思います」
奄美大島に住んで、良かったことは?

そしてトークは3年になる奄美大島ライフで、素晴らしいと思うことと、苦労することについて。まずは苦労したことから。
「やっぱり虫ですね。島の虫ってめちゃくちゃ大きいんですよ。ハエが飛んでいる音を聞いて、最初はドローンが飛んでいるって思ったくらい(笑)。
あとハブもいるんですよ。夜に車から降りるときに足元をライトで照らしたりするし、梅雨の時期は草むらとか行かないですし」
「愛犬もSUPの上でリラックス」

対して、素晴らしいと思うことはスクリーンに映された写真と共に紹介。やはり島だけに海はとても身近な存在。
「まずは綺麗な海がたくさんあるってことですね。暑くなったら、そのまま海に飛び込むみたいな。あとは夕方くらいから友だちと海に行って、ノンビリとSUPをやったり。
それと、ウチはコーギーを飼っていまして、バルーって名前で、いまは14歳になるんですけど、島に来てからは外に行くのが楽しいみたいですよ。いっしょに海に行くことも多くて、いつもSUPの上でリラックスしています」
「海に入ると高確率で海亀に出会えたり」

海では先日遭遇したという海亀の写真も。いっしょに泳げるレベルで間近で見ることができるとか。
「場所によりますけど、海亀は普通に出会えます。かなりの高確率で、海に入ればいるみたいな。1年中、海に入れるから、あまり季節を問わずに会えるし、産卵を見ることもできますよ。
奄美大島はサーファーやダイバーも多いんですけど、サーフィンをやっていると、海亀に当たらないように波乗りをするのが大変みたいですね」
「伝統工芸の泥染めもカジュアルに楽しめます」

そして奄美大島といえば、1300年の歴史を誇る島の伝統工芸の“泥染め”。IMALUさんも日常の延長で楽しんでいるとか。
「泥染めは織物の大島紬が有名ですが、島ではわりとカジュアルにやらせてもらえるんですよ。ちょっとシミが付いちゃったバッグとかTシャツとか持っていって。
地元の人たちも普通に泥染めしたTシャツとか着ているし、すごく身近なものなんですよね。ちなみに、写真のなかで私が着ているTシャツも泥染めです」
オススメのアクティビティは?
最後は、アウトドア天国ともいえる奄美大島で楽しめるアクティビティについて。まずは最近、初めて体験してきたという釣り。アングラーなら誰もが憧れる、じつは釣りの聖地なのかも?
「GTを釣りに来てください!」

「この日は、シロダイという小さい魚を釣らせてもらいました。でも奄美大島ってGTっていうロウニンアジが釣れるみたいで。釣りをする人の憧れみたいなんですけど。
だから釣りが好きな人は、ぜひ奄美大島にGTを釣りに来てください。あとマグロとかカツオとかも、みんな普通に釣り行っているので、そのあたりもオススメかもです」
「ダイビングは1年中楽しめます」

そして自身も楽しんでいるというダイビング。島の近海の海は透明度も高く、珊瑚礁もよく見える。
「私もライセンスは持っているので海に入るんですけど、ダイビングも1年中楽しむことができます。海底にミステリーサークルを作るアマミホシゾラフグや珊瑚礁の産卵を見ることができるスポットもありますよ。
ちなみに私は下から海亀を見るのが好きです。空を飛んでいるみたいで、本当に感動的なんです」
「ナイトツアーやマングローブのジャングルも」

もちろん魅力は海だけにあらず。世界自然遺産に登録されている場所では、夜に山で野生の動物を見に行けるナイトツアーがあるらしく、奄美大島にしかいないクロウサギに出会えることも。

「ナイトツアーのエリアに近い場所なんですけど、マングローブのジャングルをカヌーで渡れるところがあるんですよ。小さいお子さんでも乗れるから、家族で訪れるのもオススメです」
「ホエールスイムは体験してみる価値あり」

そして1月から3月まで楽しめるのがホエールウォッチング。さらにタイミングが合えばいっしょに泳ぐこともできるらしい。
「今年、ホエールスイムというのを体験してきました。船でクジラの近くまで行って、冬の海に飛び込むんですけど、クジラってノンビリ泳いでいるように見えるけど、じつはめちゃくちゃ速いんですよ。
だから一瞬見えるだけだったりもするけど、私の場合は2回くらい遭遇できました。大変ですけど、体験してみる価値はあると思います」

トークショーは40分ほどだったが、実際に住んでいるからこそのリアルな情報や、穴場的なスポットなど、奄美大島の魅力をいろいろと届けてくれた。
現在、IMALUさんは、そんな奄美大島での暮らしを発信するコラムを、『FRaU』のサイトで連載中。今回のトークショーで紹介してくれた写真や内容もチェックすることができる。
「キャンピングカーが気になります!」

トークショーを終えたIMALUさんから、本日の感想と会場の雰囲気について聞いてみた。
-トークショーおつかれさまでした。かなり盛り上がりましたね。
「おつかれさまでした。ありがとうございます! たくさんお時間をいただいて、奄美大島の魅力が、ちょっとでも伝わったのならよかったなと思います」
-奄美大島はいろんなアクティビティが楽しめるみたいですが、IMALUさんがこれからやってみたい外遊びはありますか?
「サーフィンに挑戦してみたいですね。SUPでやるサーフィンとかもあるみたいなので、それもやってみたいです。あとは釣りですね。まだ1回しか体験していないから、これからちゃんとやりたいです」
-会場の雰囲気はどうですか?
「キャンピングカーが気になりますね。会場にいっぱい置いてあるじゃないですか。奄美大島って結構大きいんですよ。だからキャンピングカーあったら絶対に楽しいと思います! それで犬といっしょに島内を巡る旅とかしてみたいですね」
Photo/Fumihiko Ikemoto
The post 自然と共に暮らす日々。IMALUが語る、奄美大島の魅力。【TOKYO OUTDOOR SHOW2025】 first appeared on GO OUT WEB.