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新羅慎二――湘南乃風の若旦那はなぜ本名でフォークを歌うのか? 庶民に、弱い者たちに寄り添う生き様を語る【GO OUT MUSIC FILE vol.3】


新羅慎二(若旦那)は湘南乃風のメンバーとして知られていますが、2018年から本名新羅慎二でのソロ活動を展開しています。GO OUT JAMBOREE 2025に出演する彼は、湘南乃風の巨大アリーナでの活動とは対照的に、小規模でのアコースティックなパフォーマンスに情熱を注いでいます。音楽のスタイルにおいては、フォークシンガーの高田渡に影響を受けたツーフィンガーやスリーフィンガースタイルを採用し、生活や平和についてのメッセージ性を込めたオリジナル曲やカバーを披露しています。新羅は、「赦し」をテーマに歌い続けることで、庶民の側に寄り添うアーティストとして、多くの人々に影響を与えたいと考えています。彼の活動は、単なる音楽に留まらず、さまざまな角度から平和のメッセージを発信しています。

4月11~13日に開催、いよいよ間近に迫ってきた〈GO OUT JAMBOREE 2025〉。その中でも特に注目したいアーティストが、13日(日)のFUJI-SAN STAGEに出演する新羅慎二(若旦那)だ。湘南乃風のメンバーとして巨大アリーナを熱狂させる一方で、ソロではギター1本で全国の小さなライブスペースを旅して回る。音源リリースよりもライブを重視、オリジナル曲にフォークソングのカバーを交えて、時に熱く時に優しく魂に響く歌を歌う、そのスタイルは自由人そのものだ。「GO OUT MUSIC FILE」では、未だ知られざる新羅慎二の実像に最接近。ソロ活動の始まりから現在に至るまで、音楽性と人間性のリアルに迫ってみた。

さだまさしと高田渡の背中を追いかけて

――今日は若旦那さんのお話を…いえ、新羅さんですね。

いや、全然。どっちでもいいんですよ。

――どっちでもいいんですか。

はい、どっちでもいいんです。一応、便宜上そうしているだけで。

――では新羅さんで行かせてください。新羅さんのソロ活動を振り返ると、若旦那としてのソロを2010年頃から始めて、本名の新羅慎二としての活動は2018年からですか。

そうですね。自分単体で演奏するようになったのが2018年ぐらいで、それまではアコギ奏者と一緒に歌うという形でした。当時はボーカルだけだったんですけど、2018年ぐらいから自分でギターも演奏するスタイルを始め、すごいヘタクソなりにちょっとずつ積み重ねてきたという感じです。

――ライブ映像がYoutubeにいくつか上がっていますけど、湘南乃風とは全く違って、歌う時の顔が柔和というか、穏やかな表情でリラックスしているのが印象的です。

リラックスしていますね。やっぱり湘南乃風とは全然違うものなので。歌う場所も、あんまりライブハウスとかのイメージではなくて、、自分としては自然に囲まれていたり、建物の木の響きを感じられたりする場所で演奏するのが理想的ですね。

――野外フェスにぴったりですね。

だから、〈GO OUT JAMBOREE 2025)に出演できるのがすごく嬉しいです。

――新羅慎二のスタイルは、フォークシンガー・高田渡の音楽や人生からの影響が大きいと、以前にインタビューで語られていました。

そうですね。音楽的な部分で言うと、高田渡奏法と呼ばれているツーフィンガー、スリーフィンガーの弾き方を、自分もやっています。フォーフィンガーは使わずに、ほとんどツーフィンガー、スリーフィンガーです。

――フォークソング、カントリーの弾き方ですね。

生きざまというか、スタイルに関しても、渡さんはライブにマネージャーを連れてこなかったんですね。自分でギターを持って町から町へ、ふらっと来てふらっと帰るみたいな、そんな感じを新羅慎二としてもやっています。今はめちゃくちゃ便利な時代で、電車のチケットもSuicaとかに紐付けて全部やれるので、マネージャーはスケジュール管理だけで、自分一人だけで全国各地を回っていますね。ギターと荷物を持って。

――ライブで歌うのは湘南乃風の曲やカバー曲が中心ですか。

いや、オリジナル曲もやっています。湘南乃風の曲が半分ぐらいで、気分によってソロ曲をやって、あとはカバーが2、3曲って感じですかね。ソロ曲はもっと作たいと思っていて、全部自分で弾いたアルバムを作りたいと思っています。いっぱい曲はあるんですけど、なかなか完成しないですね。

――それはなぜ?

なぜなんでしょう(笑)?

――過去の音源リリースは、サブスクリプション限定で2018年に発表した『夢の向こう側のレジスタンス』のみ。リリースが少ないので、あんまり音源に残したくないのかな?とか、ライブだけで聴かせたいのかな?とか、思ったりしていました。

ライブで満足しちゃっている部分もあるんですけど、音源を出した時のプロモーションがめんどくさいというのが一番大きいですね(笑)。めんどくさがり屋なんです。アルバムを作ると、色々と付随するじゃないですか。でも僕は、音楽以外の部分をあんまり想像できないんですよね。アートワークとか、ミュージックビデオとか、全然インスピレーションが湧かなくて、「こうしたい」というものがない。

――それは湘南乃風でもそうですか。「こうしたい」とは言わないんですか?

ある時から、全く言わなくなりました。ミュージックビデオに出演するのが、あんまり好きじゃないんですよ、だからずっと〈出演NG〉を出していたんですけど、それが「わがままだ」って陰で言われていたのに気づいて、出るようにしました(笑)。「わがままで困る」とか、スタッフに言われていたのを聞いて、「そうか、そういうふうに映るんだ」と思って、今は出ています。

――グループならまだしも、ソロなら自分が出ないと始まらないですよね。

そうなんですよ。そういうことがめんどくさいのと、ライブだけで満たされてしまう自分もいるので。だから、リリースするなら、ライブ盤がいいかもしれない。

――いいですね。聴きたいです。

でもそうすると、緊張してしまうので、いいライブができるかな?って不安になって、なかなか踏み出せなかったり(笑)。まだまだですね。でも(音源を)出したいなという気持ちはあります。それこそ高田渡さんの、ちょっとラジオっぽい構成のアルバムがあるんですよ(*1969年『汽車が田舎を通るそのとき』)。昔、ピート・シーガーがそういうふうにやっていたらしくて、渡さんもそれを真似て、歌と会話でやっていて、そういうのだったらやってみたいな、とか思います。オリジナル曲はもう本当にたくさんあって、リリースしないで、ボツになっているんですよね。マスタリング済みの曲も30曲ぐらいあるんですけど、数年前に作ったものだから、もう出せないですよね。

――ファンとしては、どういう形でも聴いてみたいですけど。今、高田渡やピート・シーガーの名前が出ましたけど、新羅慎二はフォークソングを歌うアーティストだという自覚はありますか。それともたまたま、今のスタイルになっているということですか。

たぶん、厳密に言えばフォークソングではないとは思うんですね。レゲエっぽい弾き方だけど、ちょっとフォーク寄りの弾き方なので、フォークと言えばフォークなんですけど、歌っている曲が湘南乃風だから、フォークではない。でもフォークっぽく歌うと、湘南乃風ってフォークに聴こえるんですよ。

――言われてみればそうかも。元々フォークソングは好きでしたか?

好きでした。さだまさしさんが好きだったんです。今は繋がりができて、対バンもやったことがありますし、去年から今年にかけてのまさしさんのカウントダウン・コンサートで2曲歌わせてもらったり、すごく良くしてもらっています。僕もまさしさんみたいになりたいと思うんですけど、まさしさんってバイタリティが凄すぎるじゃないですか。今もとんでもない数のコンサートをやりながら、書籍を何冊も出したり、映画を撮ったり、連載も10何本やっていたりとか、途轍もないんですよ。そんなに忙しいのに、僕のちっちゃいライブに飛び入りしてくれることもあるし。まさしさんに憧れているんですけど、あの背中を見ているとちょっと辛くなってくるというか、あんなスーパーマンのようなことは俺にはできないなって。

――新羅さんも負けていないですよ。アーティスト、レーベルオーナー、編集長、プロデュース、俳優……凄いキャリアです。

お恥ずかしい(笑)。それもね、全部が続いていればいいんですけど、断片的にやっているので。コロナ禍の時期は、俳優をかなりやっていましたけど、今はやっていないし、レーベルも今は会長という肩書になっちゃって、年齢は若いけど隠居状態。実質的にレーベルの仕事はほぼやっていないです。だから何をやっているのか?というと、今は音楽しかやっていないんですよね。もし、まさしさんを追っかけていたら、今も全部フルでやっていたかもしれない。だけど、10年後、20年後を見据えて、自分を見つめた時に、「高田渡さんの生き方のほうが合っているな」と思ったんですね。

――なるほど。

まさしさんの歌の感じは、自分の原体験でもあって、まさしさんは〈赦(ゆる)し〉を歌っていて、聴いていたら、誰かを許してあげたくなっちゃう歌なんですよね。僕もそんなふうになりたいなと思って、湘南乃風を始めた。だから、まさしさん的な、スーパーマン的な活動は湘南乃風でやっているような気がしますね。で、ソロはもっと肩の力の抜けた、高田渡さん的なスタイルで、本当に苦しい人たちのそばに、そっといるような感じですかね。

レゲエのレベルとフォークのプロテスト、根っこは同じ

――少し話を変えて、フェスとかイベントで、お客さんの層を見て、若い奴が多いなとか、子供が多いなとかで、歌や演奏を変えたりしますか。

変えます。アプローチは全部変えますね。湘南乃風のファンが多い時には、スリーフィンガーとかはやらないです。アコギをジャカジャカジャカ!しかやらない。スリーフィンガーとかやっても、たぶん聴いてないんだろうなと(笑)。どんなに丁寧にやっても、「イェイ!イェイ!」って言われるんで、だったら言わせてあげようみたいな感じです。ついつい、サービス精神が出ちゃうんですよね。

――そこらへんはエンターテイナーですよね。逆に、静かな大人の観客が多い場所では、丁寧なフィンガーピッキングでじっくり歌う。

そうです。そっちのほうが、いつも通りの自分ですね。大体、ギターの練習って、家で弾いているわけじゃないですか。家でポロリンって弾いている感じが自分のスタイルになってくるから、「イェイ!イェイ!」のほうが非現実的なんですよね。

――新羅さんはライブでよく高田渡の“生活の柄”と加川良の“教訓”を歌われています。前者は放浪の旅を続ける男の歌、後者は反戦歌で、とてもメッセージ性の強い曲です。歌い手として、歌詞でどういうメッセージを発したいと思っていますか?

“生活の柄”は、皆さんが歌われている曲なので、どんなふうに自分は歌おうかな?って、今も悩んでいるんですけども、でも自分がこの曲を歌うことや聴くことによって感じる、開放感があるんですよ。それは、「人生は急がなくたっていいんだよ」「頑張るだけじゃない人生もあるよ」という開放感だと思うんですけど、そもそも“生活の柄”って、浮浪者の歌なんですね。浮浪者だって辛いんだという歌なので、「自由を謳歌するのも辛いんだよ」という気持ちも一緒に歌っている感じですね。解放感の中にある辛さとか、哀愁というものを自分の中では意識して歌っています。

――そのニュアンスは、歌を聴けばわかる気がします。

元々、放浪が好きなんです。「寅さん」が僕のバイブルで、旅がらすというのか、フーテン的な気質は自分の中に持っています。最近の音楽業界はすごくタイトで、スケジュールもそうですし、専属契約とかそういうことも含めて、ちょっと辛くなっちゃった時期もあったので。

――だからこそ、ソロはより自由を求めて。

自由にやりたいですね。そんなに自由な人生が、許されるのかどうかわからないですけど、できる限り、人に迷惑がかからないレベルで(笑)。

――それはソロアーティスト・新羅慎二の、根底にある哲学のような気がします。

湘南乃風が特急列車に乗っているとしたら、ソロは各駅停車で、外を眺めながら一駅一駅停まっているような感じ。湘南乃風が目的地に着くスピードを競い合うレース的な人生だとしたら、ソロはそんなレースを諦めた人の人生というか。いや、諦めたわけじゃなくて、そうありたい生き方として各駅停車が止まる駅に住んでいるということだと思うし、自分のソロはそっちですね。だから新羅慎二としては、最終目的が東京ドームだとは一切思っていなくて、ずっとカフェで歌っているみたいな、カフェとかお寺とか、そういうところで歌っているイメージですかね。

――まさに。ぴったりです。

加川良さんの“教訓”は、内田勘太郎(憂歌団、ブギ連)さんに「この曲を歌いなさい」と言われて、歌い始めたんですね。勘太郎さんって、自分の父親とちょっと顔が似ていて、なんか親に言われているようで(笑)。そして自分の親の世代は、“教訓”の中に出てくるような日米安保の学生運動の時代を生きてきて、その当時のポップソングも、〈生きるとは何だ〉〈戦争とは何だ〉〈国とは何だ〉という歌が多かった。自分は令和の時代を生きていて、チャートを見ていても、国がどうだとか平和とはなんだみたいなテーマの歌が流行ソングにはなっていないですけど、“教訓”みたいな歌を「あんな歌もあったんだ」では終わらせたくなくて、歌い続けている感じですかね。

――はい。

時代は思った以上に途切れていなくて、政治や歴史を見ていても、大陸続きで物事は繋がっていて、だから音楽も繋がっていたいと感じるんです。「昔っぽいよね」で終わりじゃなくて、しっかりと繋がっていたい。ミュージシャンはそう感じている人は多いと思うんですけど、リスナーは、今だけを見ている人が多いので、そこで昔の歌を歌う大切さを感じていますね。

――歌という、メッセージの入ったバトンを繋いでいく。

そうですね。“教訓”に入っているメッセージに対して、すごく感動しなくても、余韻としてちょっと残っていればそれでいい。例えば今で言えば、トランプが大統領になってから、世界がすごく高速に回転し始めていて、たくさんの学者が昔の世界情勢に似てきていると言っている。そのうえで、「どうなっちゃうんだろう」と違和感や不安を感じるのは当然ですけど、“教訓”みたいな曲の余韻は、自分の大事なマインドを保つことに繋がっていくんじゃないかな?と。そんなふうに自分は思って歌っています。

――まだ音源にはなっていない新羅慎二オリジナル曲にも、そういったメッセージ性の強い歌がありますか。

あります。でも、そうだな、井上陽水さんの“傘がない”みたいな歌が多いかもしれない。世の中は大変だけど、今の自分にとっては傘がないことが一番の問題だ、みたいな。世間はこんなだけど、今自分はレコードに針を落として音楽を聴いて踊っている、みたいな、そういう遠近を同時に歌うものが、自分には多いかもしれない。

――それこそフォーク(庶民の)ソングだと思います。それは湘南乃風もそうだと思うんですけど、新羅さんの曲は、いつも庶民を励ます歌というか、こちら側の味方だと思っているので。

言い方は難しいですけど、常に労働讃歌というか、弱者側の歌を歌いたいという意識はあります。村上春樹さんがエルサレム賞を受賞した時(2009年)の、「壁と卵」というスピーチがありますよね。バビロンシステム(*レゲエやヒップホップ用語で、庶民を抑圧する国家や権力)を壁と見立てて、庶民を卵と見立てたうえで、「自分は割れやすい卵の側に立つ、体制という壁の側には立たない」という村上さんのステイトメントに共感していて、自分は卵の側の、弱者側の歌を歌い続けたいなと思う。それはレゲエで学んだ、レベル(反抗の)ミュージックと全く同じ考え方です。レゲエではレベルと呼んで、フォークではプロテストソングと呼ぶ、それを村上春樹さんは卵と呼んだということですね。

――そうか! まさにそうですね。たぶん湘南乃風の若旦那と、新羅慎二のソロを並べて聴いて、全然違うじゃんとなる人もいると思うんですけど、今のお話が伝われば、レベルミュージックとプロテストソングは同じところにあって、多くの人と通じ合うものだということがわかってもらえる気がします。

わがままに歌わせてもらいます

そうだと思います。その姿勢はいつも自分の中では徹底しています。

――新羅慎二の、これからのソロ活動がさらに楽しみになりました。そして今、湘南乃風も、6月まで続く〈湘南乃風TOUR 2025 風乃進撃〉の真っ最中です。調子はどうですか?

無駄がないと言うか、余計な贅肉がないライブになっていて、自分の中ではすごくいいツアーができていると思います。いつものライブよりも、ちょっと時間が短いんですよ。今までは3時間ぐらいやっていたんですけど、あまり長いと自分もだらけてきちゃうし、集中力がもたなかったりすることもあって。それが今回は無駄なくビシッと終われていて、すごい満足しています。だから、短いからってサボっているわけじゃなくて(笑)。それが自分の理想のエンタテインメントなんですよね。これからも続けていくことが大事なので。

――そのためにフォーマットをチェンジするということですね。そして11月15日には、湘南乃風として関西で最大級の野外ライブを、阪神甲子園球場で開催します。名付けて〈熱唱甲子園〉。

やっと念願の、阪神ファンの僕にとっては念願なんですけど、甲子園ライブが決まりました。こんなこと言うのは良くないかもしれないですけど、(湘南乃風の)10周年、20周年のライヴを横浜スタジアムでやったことは、嬉しいんだけど、どこか気まずいというか(笑)。

――あはは。ここは敵地だしな、、、みたいな。

敵地で感無量になっている自分が嫌で、やっぱりホームに行きたいと思っていたので(笑)。「なんとかして甲子園でやらせてもらえないですか」って、大阪のイベンターさんにずっと頼んでいたんですよ。阪神の試合で歌わせてもらった時も、メディアに対して「ここで歌うのは夢です」と言い続けて、周りから固めていって、やっと実現します。11月なので寒いと思いますけど、頑張りたいなと思います。

――最後に、〈GO OUT JAMBOREE 2025〉では,どんなライブを見せてくれますか。4月13日、午前10時30分という早い出番になります。

なので、わがままなライブをしようかなと思っています(笑)。「おはようございまーす」みたいな感じで、盛り上げるというよりも、メロウな感じというか、お客さんが盛り上がりたかったらやっちゃうかもしれないですけど、そういう早い時間のほうが自由にできたりするんですよね。トリとかだと、終わり良ければ全て良しで、絶対に「楽しかった」というものを残してあげないといけないじゃないですか。でも10時半とかだと、結構わがままできるんじゃないかな?というのがあるので、楽しんでやれると思います。

――初めて新羅慎二を見る方も、リラックスして楽しんでほしいです。一つ気になるのは、新羅さんはフェスの主催もされていたので、運営の裏側を見て、つい色々言いたくなっちゃうとか、そういうこともあるのかな?と思ったりして。

そこは、見ないようにしています(笑)。そういうモードに入っちゃったら、めんどうくさいので。レコード会社も、フェス運営も、アーティストマネージメントも全部やっちゃったんで、いろんな角度で気づくことはあるんですけど、今はあんまり見ないようにしています。

――まさに「今は音楽しかやっていない」ということですね。

そうですね。わがままに歌わせてもらおうと思っています。


新羅慎二(若旦那 湘南乃風)
1976年4月6日生まれ、東京都出身。 2003年に湘南乃風のメンバー「若旦那」としてデビューし、11年よりソロ活動をスタート。 自身のアーティスト活動の他にも様々なアーティストのプロデュースや詞曲提供を行う。2018年からは本名「新羅慎二」名義で活動。17年には本格的に俳優としての活動をスタート、さらにムコ多糖症候群患者の支援活動や自然災害被災地の支援活動を行っている。また、近年では音楽を通して世界に平和のメッセージを発信する「Japanet presents稲佐山平和 記念音楽祭2022-長崎から世界へ-」やデジタルイベント「ART歌舞伎」などの総合プロデュースを務めている。近年は地球、生態系、社会のつながりをテーマに、自身初のZINE『循環』の責任編集を務めるほか、熊本の災害材を使った内装が印象的な「木馬® 」をオープンするなど、音楽を軸とした幅広いクリエイティブ領域で、活躍中。

X(エックス):x.com/waka__danna
Instagram:www.instagram.com/waka__danna/

インタヴュー・文/宮本英夫

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