筋トレ効果を最大化するなら朝の光を浴びることが肝心です。というのも、筋肉は筋トレ後、とりわけ睡眠時に作られることがわかっています。そのために必要な質のよい睡眠を確保するキーワードが体内時計。そして、体内時計を調整する最大の刺激が朝の光なのです。
筋トレ効果は睡眠中に発揮される
筋肉は筋トレ時にリアルタイムで作られるわけではありません。筋トレ効果は、とくに睡眠中に発揮されます。寝ついてから1~3時間後、脳から大量に分泌さえる成長ホルモンによって、全身の細胞の修復や分裂が行われるのです。
そして、質のよい睡眠を確保するためのキーワードが体内時計。生物の体の中には、地球の自転運動に合わせて生きるための時計が備わっています。人間の場合なら、日中に活発に働いて狩猟や採集を行い、日が暮れたら体を休めて英気を養うリズムで生き延びてきたのです。
ほとんどの場合、人間の体内時計は24時間より少し長めの時間にセットされているもの。このため、毎日微修正を行う必要があります。そして、その体内時計を調整するための次第の刺激が、朝の光というわけです。
筋トレ効果を最大化する朝の光
起床後に目の網膜から光の刺激が入ると、体内時計の中枢である視交叉上核という部分にその情報が届けられます。すると、長めにセットされた体内時計がリセットされるのです。
さらに朝の光は、眠りを促すホルモンであるメラトニンの分泌にも関わっています。視交叉上核に備わっている体内時計がリセットされると、その15時間後に脳の松果体という部分がメラトニンが分泌されるのです。
7時に起きて朝の光を浴びると、22時ごろにメラトニンの分泌が開始。そのまま眠りに付くことが質のよい睡眠につながります。その意味でも、筋トレ効果を最大化するなら朝の光を浴びることが大切なのです。