足がつるという筋肉の痙攣は、ふくらはぎにおきやすいのはご存じのとおり。とはいえ、筋肉の痙攣がおきるのは全身のさまざまな場所。土踏まずや足指、首や肩という人もいるはずです。ほとんどの筋肉の痙攣は病気とは関係ありませんが、なかには重い病気が隠れている場合もあります。
筋肉が痙攣で強く収縮してロック
筋肉が急に収縮してそのまま硬直してしまい、自分の意思では痛くて動かせなくなってしまう状態を「つる」と表現します。医学的には「有痛性筋痙攣」や「筋クランプ」と呼ばれるものです。
ふだん、私たちは体の筋肉を自分の意思で動かしています。ところが、何らかの原因で自分の意思とは関係なく、筋肉が痙攣をおこしてしまうことがあるのはご存じのとおりです。
なかでも、つるとは筋肉が痙攣をおこすことにより強く収縮してロック。痛みを伴ったまま動かせなくなってしまう状態。とくに、つることが多いのが足のふくらはぎになります。
筋肉の痙攣は誰にでもおきるもの
ただし、筋肉がつる場所はふくらはぎだけではありません。足の側面や土踏まず、足指や腱の付近、そのほか首や肩、背中など、さまざまなところでも筋肉の痙攣はおきることがあります。
筋肉の痙攣は、一般的には誰にでもおきるもの。病的な原因がない場合がほとんどですが、場合によっては重い病気が原因となっていることもあるので注意が必要です。
なかには、全身に筋肉の痙攣が出る進行性の病気「全身こむらがえり病」という難病もあります。10歳前後で発症して、症状が悪化していくことがほとんどです。筋肉の痙攣のほか、脱毛や下痢などの症状が見られます。