睡眠中に口が開いてしまう唾液蒸発型のドライマウスが増えています。放っておくと歯周病や口臭、口腔カンジダ症になってしまいます。さらには、誤性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こすこともあるのです。そこで、ドライマウスを防止する「お口のトレーニング」方法を3つ紹介します。
ドライマウス防止トレーニング
1つめは「イー」と「ウー」のトレーニングでドライマウスを防止します。「イー」と「ウー」を順番に発音して、口の形を5秒キープ。最初から無理せずに、5秒が長ければ自分の力に合わせて短くしてかまいません。
まず、左右の口角を斜め後方に引き上げます。そのまま笑顔を作って「イー」と発声。次に、口を中心に持っていって「ウー」と発声します。それぞれ5秒ずつ交互に発声してください。10回1セットを朝晩1セットずつ行います。
2つめは「ホッピング(舌の運動)」といい、舌の筋肉を強めることでドライマウスを防止するトレーニングです。あまりあごを上げないように注意しましょう。舌を上あごに付ける面積は、なるべく広くなるように意識してください。
まず、舌先を上の前歯の少し後ろに置いたら、舌全体を上あごに吸い付けて押し付けます。そして、ポンっと鳴らすように舌をはじくのです。10回1セットを朝晩1セットずつ行います。
ドライマウスで悩む高齢者も改善
3つめのドライマウス防止トレーニングは「口をふくらます」です。くちびるとほほに空気を入れることにより、くちびるを閉じる筋肉を強化します。しっかりくちびるを閉じて、それぞれの部位だけに空気を入れるように気をつけましょう。
上下のくちびる、左右のほほの4つを意識したら、まず上のくちびるに空気を入れます。次に空気を入れるのは下のくちびるです。次に、右のほほに空気を入れたら、左のほほに空気を入れます。10回1セットを朝晩1セットずつ行ってください。
しっかりトレーニングすれば、必ずその効果は出てくるものです。実際、ドライマウスで悩んでいた高齢者も、このトレーニングで症状が改善することが多いといいます。継続的にトレーニングを行ってください。
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