長時間のデスクワークなど、同じ姿勢が続くことによって引き起こされるのが腰痛です。そんなときによくしがちなのが、立ち上がって反って腰を伸ばすストレッチ。しかし、このストレッチは間違いです。おすすめは大腿二頭筋のストレッチ。大腿二頭筋ストレッチが腰痛解消には効果的です。
大腿二頭筋が縮んで腰痛が発生する
そもそも腰痛とは、背骨まわりの筋肉のバランスが悪くなることで背骨が曲がっておこる痛み。腰を反ると、背骨がより強く曲がってしまうため、逆効果となることがあるからです。
じつは腰痛を悪化させる一番の筋肉は、太ももの裏側の筋肉である大腿二頭筋。大腿二頭筋は骨盤までつながっている筋肉です。デスクワークなど同じ姿勢を長時間続けると、この大腿二頭筋が縮んでしまいます。すると骨盤が後ろ側に引っ張られてしまい、腰痛が発生するのです。
そこで、おすすめなのが大腿二頭筋のストレッチ。クラウチングストレッチというやり方です。立った姿勢から、伸ばしたいほうの足を一歩前に踏み出して、そのまま軽くひざを曲げます。
大腿二頭筋を意識してストレッチ
この体勢から、反対側の手を地面につけるのです。このとき伸びているのが大腿二頭筋。地面につけた手と反対の手で触ってみるとよいでしょう。このまま、胸が太ももにつくまで深く曲げてください。
ゆっくり呼吸をしながら、20秒間この体勢をキープするのです。大腿二頭筋をしっかり意識してストレッチすることがポイント。左右20秒ずつ3回を1セットにして、1日3回行いましょう。3週間続ければ、腰痛改善が期待できます。
ただし、この大腿二頭筋ストレッチは筋肉がこわばっている状態の腰痛に効くもの。ぎっくり腰のように、急に痛くなったものには逆効果になる場合があります。無理にストレッチしないようにしましょう。
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