トヨタ自動車のコンパクトハイブリッド「ヴィッツHV」のメーカー純正ナビには、隠しコマンドでサービスモードに入って使うダイアグノーシス(自己診断機能)が搭載されています。部品交換時の動作確認や初期設定などで利用されるモードです。プリウスの純正ナビにも同じ隠しコマンドで入れるサービスモードが搭載されています。
トヨタ純正ナビには同じ隠しコマンド
ヴィッツHVのトヨタ純正ナビは、隠しコマンドでサービスモードに入ることが可能。隠しコマンドは「現在地」ボタンを押したまま、スモールライトで3回ON/OFFを繰り返すというものです。ちなみに、プリウスのトヨタ純正ナビも同じ隠しコマンドでサービスモードが作動します。
ヴィッツHVのトヨタ純正ナビのサービスモード画面では「故障診断」「機能検査&調整」「サービス情報」「製品情報」の4項目のメニューが表示。CANの通信設定や、ナビのタッチパネル調整などが可能です。
地デジの受信感度設定の項目では、小さい画面ではあるものの走行中も映像が映ります。また、サービスモードの故障診断ではCAN通信を用いて、ECUからのレスポンスのポジやネガで判別してくれます。
また、ドライバー・アシストとして「Toyota Safety Sense」や補助カメラなどさまざまな安全機能が搭載。この機能のテストや目視による調整なども、トヨタ純正ナビのダイアグノーシスでカーナビから行えます。
トヨタ純正ナビで簡易セルフチェック
さらに、車種やカメラのタイプを選択すると、バックカメラの光軸やガイドの調整が可能。ガイドが大幅にズレてしまっていても自分で修正できるので、わざわざディーラーに持ち込む必要がなくなります。
とはいえ、より深い項目に入るには、ディーラーもしくは認証整備工場しか知らないパスコードが必要となる仕組み。うっかり触って元に戻せなくなる心配はなさそうです。
トヨタ・プリウスの純正カーナビも、同じ隠しコマンドで簡易的なダイアグモードに入ります。車両の調子が悪ければ故障診断、受信感度がイマイチならテレビ設定での確認などが可能。ETC連動タイプの場合は、車両のサイズから通行料区分の設定も変更できたりします。
ダイアグモードでは「故障診断」「機能検査・調整」などのメニューが並び、簡易セルフチェックが行えます。ただし、セキュリティ解除コードが不明なため、SDカードコピーや走行中のテレビ視聴制限などの設定は変更できませんでした。
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