体幹トレーニングといえば、体幹で体全体を支えるプランクなどのメニュー。うつ伏せでひじをついて、体を一直線に伸ばす体幹トレです。しかし、こうした体幹を固めるトレーニングばかりでは、むしろスポーツには悪影響。逆に、スポーツが下手になってしまうのでした。
体幹を固めるトレーニングはマイナス
フロントプランクやサイドプランクなど、体幹トレーニングといえば体幹を固めるメニューが主流。たしかに体の軸が安定して、サッカーなどのスポーツがうまくなるイメージがあります。
しかし、プレイ中のほとんどの時間は筋肉が必要に応じて自由自在に動くほうがベター。それには、体幹を固めるトレーニングはマイナスになってしまいます。
というのも、筋肉には主動筋と拮抗筋があるからです。主動筋と拮抗筋には約束事があります。一方の筋肉が収縮するとき、もう一方は弛緩するということです。
体幹の筋肉はオンとオフの連続
たとえば体幹を屈曲させるときには、主動筋が腹直筋となり、拮抗筋が裏側にある脊柱起立筋になります。このとき、腹直筋が収縮すると同時に、脊柱起立筋は弛緩しなければなりません。
しかし、固める体幹トレばかりをやっていると、主動筋と拮抗筋の約束事が崩壊。収縮する筋肉も弛緩する筋肉も緊張してしまうため、動きがぎこちなくなるだけでなく、精緻な動きができなくなってしまうのです。
もちろん、スポーツの動きの中で相手とコンタクトして瞬時に固めるタイミングはありますが、それはほんの一瞬。スポーツは固めると緩める、つまり体幹のそれぞれの筋肉のオンとオフの連続です。このように固める体幹トレばかりではスポーツが下手になってしまうのでした。
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