厚生労働省の調査では、20代以上の5人に1人、50代以上の3人に1人が胃もたれや胸やけなどの胃の不調を抱えています。そんな胃もたれ解消には、炭酸水を飲んで横向きで寝るのが正解です。胃もたれになぜ炭酸水がよいのか、そしてなぜ横向きに寝ると胃もたれが解消するのかを見ていきましょう。
胃もたれ解消には炭酸水を飲む
胃もたれのときには炭酸水を飲むと症状が解消します。胃もたれの原因の多くは、胃の運動機能が低下して食べ物がきちんと消化されず、胃の中に留まることでおこるものです。
ここで炭酸水を飲むと、胃の粘膜が刺激されて血流が増加。胃の働きが活発になるため、胃もたれの症状が改善します。炭酸水は水に二酸化炭素が溶けたもの。炭酸水で胃の粘膜が酸欠状態になると、酸素を補うべく血流が活性化するのです。
胃もたれを解消する寝方は、仰向けと横向きのどちらがよいでしょう? 正解は横向き。胃はよくイラストなどで目にするとおり、三日月型をしています。実際は、正面から見て右側に少しふくらんで左下が出口です。
胃もたれ解消に右を下にして寝る
ここで右側を下にして横向きに寝ると、胃の中に留まった食べ物が腸に流れやすくなというわけ。このため、胃もたれ解消には右を下にして横向きに寝るのが正解なのでした。
ただし、食べてすぐ横になるときは、左を下にして横向きに寝るのが正解です。その理由も胃の形状に由来します。三日月形をした胃は、入り口から右に曲がった状態。しかも、胃の内容物というのは胃の下部でなく上部に溜まるのです。
いったん上部に溜まった食べ物は、徐々に消化されて胃の下部に移動していきます。ここで食べてすぐ横になったとき、右が下だと胃の内容物が食道に逆流しやすい状態になるため。食道への逆流を防ぐためにも、食べてすぐは左を下にして寝ます。
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