ストレッチのやり方として、伸ばしている筋肉を意識するのがほぼ常識になっています。しかし、これは大きな間違い。なぜなら、筋肉は意識すればするほど、緊張や収縮を招いてしまうからです。ストレッチのやり方は伸ばす筋肉は意識しないのが基本。伸ばすために使われる筋肉を意識します。
ストレッチのやり方として大間違い
スポーツジムなどで筋トレを指導を受けると、使っている筋肉を意識するように指示されます。それと同様にストレッチのときも、伸ばしている筋肉を意識してくださいといわることがあるでしょう。
いずれも伝統的な指導法ではありますが、じつはストレッチのやり方に関しては大間違い。筋肉を意識することは筋トレにおいてはプラスですが、ストレッチではかえってマイナスになります。
ストレッチの正しいやり方は、その筋肉自体を特別に意識しないこと。そうしなければ、筋肉を効率よく伸ばすことはできません。筋肉を意識してしまうと、筋肉が緊張や収縮をおこしてしまうからです。
ストレッチのやり方で意識すべき筋肉
筋肉を意識することによって得られる効果は、筋肉が収縮力を発揮しやすくなること。すなわち、筋力がアップすることにあります。握力測定では、手を意識せずにやると数値は下がりますが、手を見ながら行うと数値は上がるのです。
ただし、ストレッチのときに筋力アップしては元も子もありません。その意味では、ストレッチのやり方で意識すべきは、その筋肉を伸ばすために使われる筋肉となるでしょう。
たとえば、立った姿勢で片足の足首を手でつかんで太もも前面を伸ばす大腿四頭筋をストレッチのやり方。このときに、大腿四頭筋を意識してはいけません。腕の筋肉や背中の筋肉を意識するのです。