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新幹線“キセル乗車” 驚がくの手口とは


新幹線“キセル乗車”驚がくの手口とは


「地下アイドルのライブ費用を浮かせたかった」



 



 



 



 



先月“無賃乗車”の疑いで書類送検されたA男(無職・20代)は警視庁高輪署の調べにそう話したという。無賃乗車したのはなんと新幹線。わずか140円の入場券を片手に、大胆にも新幹線で品川駅から名古屋駅までの“キセル乗車”を企てていた。



 



 



 



 



 



そこには、盲点をついた意外な手口と地下アイドルファン同士のつながりによる組織的な背景があった。



 



 



 



 



 



■「警察がいるから来ない方がいい」



 



 



 



 



 



去年9月11日の午後5時前。A男は入場券を購入すると品川駅から「のぞみ」に乗り、名古屋駅へと向かった。名古屋で行われる大好きな地下アイドルグループのライブに参加するためだった。



 



 



 



 



 



新幹線が品川駅から次の新横浜駅に向かう途中、A男のスマートフォンに、ファン仲間からこんな連絡が――「名古屋駅で捕まったやつがいて、警察が乗車券を確認してるから来ない方がいい」。慌てたA男はすぐさま新横浜駅で下車。きびすを返し、午後5時半頃の上りの新幹線に乗り換えて引き返した。



 



 



 



 



 



一度、東京駅まで行ったがうまく外に出られず、結局は午後6時20分頃に再び下りの新幹線に乗り品川駅まで戻った。そして午後6時40分頃、品川駅の駅員にこう申し出た。「入場券をなくした」ウソをつき改札を出ようとしたA男。券を紛失したことにすれば購入額の3倍の値段(420円)を支払うことで改札を出ることができる。A男はそれを知っていたのだ。



 



 



 



 



 



しかし駅員は、改札内の滞在時間が2時間近くあったことや入場券をなくすという不審さからすぐさま110番通報。A男はあっけなく警視庁に引き渡された。



 



 



 



 



 



■「流行している」犯行手口



 



 



 



 



 



ではA男は、いったいどのようにして品川駅の入場券のみで、遠く離れた名古屋駅の改札を抜けようとしていたのか。A男は、「友達が入場券を持っているから向かった」としか供述していないというが、捜査関係者の見立てはこうだ。



 



 



 



 



 



A男にはB男という仲間がいた。B男には役割があり、捜査関係者はこの役割をする人物を「番人」と呼ぶ。「番人」のB男はA男が到着する名古屋駅でA、B2人分の入場券を購入すると駅員の目を盗んで入場券2枚を改札に通し、駅構内で待ち受ける。その後、A男と合流すると1枚をA男に渡す。入場券を手渡されたA男は何食わぬ顔で名古屋駅から降りられるというわけだ。



 



 



 



 



 



最近の無賃乗車について捜査関係者は、「番人」を用意する手口が流行っていると話す。しかも、地下アイドルグループの一部のファンによって組織的に行われているケースが目立つという。



 



 



 



 



 



■ファン同士で結託 組織化



 



 



 



 



 



地下アイドルグループのライブは土日を中心に全国各地で行われている。



 



 



 



 



 



「ライブ会場でファン同士がLINEの連絡先を交換し合い、無賃乗車仲間をつくるケースは捜査過程でよく耳にする。中には、ライブ会場で出会ったファンが集う200人~300人規模のLINEグループがある」(捜査関係者)



 



 



 



 



 



一度同じライブに参加した程度の薄いつながりの中でも、「番人」役の募集や交渉があり、組織的な無賃乗車が横行しているというのだ。実際にA男も、LINEで知り合った仲間からこの方法を教わったと話している。



 



 



 



 



 



■「早期に摘発できる」



 



 



 



 



 



今回、A男の不審点に気付いたのは品川駅の駅員。捜査関係者によれば、名古屋駅で地下アイドルファンが警察沙汰になる騒動があり、「仲間が東京方面に向かっているかもしれない」という情報がJR内で共有され警戒していたという。



 



 



 



 



 



さらに今回の犯行の一部始終は、駅に設置されたいくつもの防犯カメラが捉えていた。



 



 



 



 



 



「お客様に安心してもらうため、去年から東海道新幹線全駅の防犯カメラを一元的に管理する運用を本格的に開始した」(JR東海)。



 



 



 



 



 



捜査関係者も「もし、やり過ごせたとしても、A男は早期に摘発できていただろう」と自信をのぞかせる。



 



 



 



 



 



「交通費やライブ代に1回5万円ほどかかるから浮かせたかった。よくやっていた」――取り調べにこう供述し、新幹線のキセル乗車を繰り返していたことを認めたA男。



 



 



 



 



 



誰かを応援したいという純粋な気持ちとは相容れない犯行。悪事を働いてまで駆けつける行為はファンと呼べるのだろうか。



 


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