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「モトカレマニア」「4マリ」「G線」…現代の恋愛ドラマが視聴率を取れない最大の理由はコレだ




 



 



今クールからスタートした『モトカレマニア』(フジテレビ系)、『4分間のマリーゴールド』(TBS系)、『G線上のあなたと私』(TBS系)など、一連のいわゆる「恋愛ドラマ」が、軒並み視聴率1ケタ台を低空飛行……と苦戦を強いられているらしい。



 



「ライフ」「漫画」「エンタメ」の3カテゴリーで、暮らしに話題と気づきをお届けすることを旨とするウェブメディア『大人ンサー』に、『視聴率3%で「恋愛ドラマ」の危機か 数字も評判も得られない3つの理由』なるタイトルのコラムを寄稿しているコラムニスト兼テレビ解説者の木村隆志氏は、かつてはテッパンの優良コンテンツだった恋愛ドラマが、こうも壊滅的な状況に陥った理由を、以下のように分析する。

 





1.30代以上と既婚者の恋愛ドラマ離れ(=一昔前は「他人の恋愛」を楽しんでいたこの層が、「自分の人生」を第一に考え、それに関わらないものから距離を置くようになった)



 



2.1990年代のキムタク・織田裕二・宮沢りえ・鈴木保奈美…ほかに該当する、恋愛ドラマをヒットに導く若手スターの不在



 



3.ネット上に恋愛のノウハウ、エピソードが溢れかえっている

 



 




(トレンディドラマが隆盛を誇っていたころ)世間の人々は恋愛ドラマを見て、自らの恋の参考にしていました。「ドラマのような恋をしてみたい」と憧れたり、「ドラマのようなデートをしよう」と情報を得たり、「こういうことをすると恋はうまくいかないのか」とエピソードから学んでいたのです。




 



……とも、木村氏はつけ加えている。たしかに、最近は恋愛ドラマにそこまでの多大な期待を寄せたり、過度な依存を示す人が、男女・世代問わず、めっきり少なくなってきた印象は私にもある。そもそも、30代以上や既婚者だけじゃなく20代や10代の男女ですら、今は「恋愛ドラマ」どころか、「恋愛」自体につきまとう“生々しさ”から目を背けようとしているフシさえあるのではなかろうか。つまり、「恋愛ドラマ離れ」ではなく「恋愛離れ」が、ちまたではじわじわと進行しつつあるのだ。



 



そんな「生々しい恋愛」をモチーフにする「生々しい恋愛ドラマ」から“生々しさ”だけを巧みに取り除き、高視聴率を獲得した恋愛ドラマの新しいスタイルの一つが「男同士の恋愛」──具体例を挙げれば『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)であり、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)である。



 



たとえば『おっさんずラブ』の主人公・吉田鋼太郎の恋愛対象者がすべて女性だったら、『きのう何食べた?』の内田聖陽が女性だったら……単なる“生々しさ”だけが残る、ありがちな恋愛コメディでしかない。“ヒロイン”が男性だからこそ、視聴者は新鮮さを感じながらも“安心”して、恋愛から生じる悲喜劇を“蚊帳の外”から鑑賞できるのではないか? レアな恋愛と対峙できないたぐいの人たちがアニメやタカラヅカにピュアなラブロマンスを求めるのと同じ法則であろう。



 



これらの「男同士の恋愛ドラマ」を、ゲイの人たちがどのような心理で観ているのか、私にはよくわからない。しかし、ノンケの人たちにとって、この「程良いリアリティの欠如」が(現時点では)好都合な方向に働いており、このムーブメントがしばらくは「恋愛ドラマの台風の目」としてとどまり続けることだけは、間違いない。



 


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