メルカリで不用品を売る、必要なものを安く買うのは当たり前になりました。取引の場として周知され、「とりあえずメルカリで」という考えが浸透してきました。そんな中、「倉庫化」という新しい使い方が生まれています。
■必要なとき買って、すぐ売る
必要な物を必要なときに取り出し、使い終わればしまっておくためのクローゼット・倉庫。それと同じことをメルカリでやるのが「メルカリの倉庫化」です。つまり、メルカリで必要なときに買って、使い終われば売るというサイクルです。
しかも、メルカリの中にはたくさんの洋服やバッグ、家電、本などがあるので、倉庫としてはあまりにも巨大。もちろん、使うときはお金を払って買う必要がありますが、使わないとなれば売って巨大倉庫の中に戻すのも可能。次に使ってくれる人に渡すわけです。
■レンタルよりも安い
倉庫化のメリットは、物を持ち続けなくてもいいことです。以前フォーマル服の記事でも書いたように、使うときだけ持つと、保管場所の確保など持ち続けることで発生する手間やコストを減らせます。もちろん、売る前提なので、レンタルよりも安く使えるのも利点の1つでしょう。
倉庫化になくてはならないのが「シェア」の考えです。最近では自転車や家などシェアする対象が増えてきていますが、メルカリの倉庫化も立派なシェア。決して特別なことではありません。
メルカリの倉庫化についてはメリットもありますが、一方で問題も出てきています。特に本など印税が絡むものの転売は、作家の収益に影響を与えかえません。
■露骨な転売目的はNG
また、注意点もあります。第一に、そもそも売れない“出品禁止物”があるということ。たとえば、学生服です。まだまだ使えるからこそシェアしたいところですが、使用した学生服はメルカリに出品することはできません。
メルカリで買った商品を、買値よりも著しく高い価格で転売するのもルール違反です。もちろん、妥当な送料や手数料を乗せたのであれば問題ありませんが、転売目的になってしまうと他のユーザーからも敬遠されてしまいます。
さらに、季節商品の場合、時期がはずれると売りにくくなります。たとえばクリスマスツリーを8月に売るのは難しいでしょう。加えて、ずっとシェアし続けられるかというと、そうでもありません。ある年の流行を取り入れたものは、翌年売れなくなる可能性があります。もちろん、品質の劣化が進めば商品価値もなくなります。
■漫画は“全巻セット”で売るべき理由
倉庫化に適しているのは、使用回数が少ないものです。フォーマルスーツ、スキーやスノーボード、アウトドア商品など季節限定のアイテム、あとは出番が少ないキッチン用品。漫画の全巻セットも不動の人気商品です。
一方適さないのは、汚れや傷がつきやすいものでしょう。たとえば、つま先やヒールに傷がつきやすい靴。漫画も、1巻、2巻の場合は倉庫化には適さないと思います。その作品の巻数が多くなればなるほど1巻だけ買いたいユーザーが減ると思うからです。
そういったシェアできなくなるリスクを踏まえると、必然的に何を買えば倉庫化したメルカリをフル活用できるのか? が見えてくるのではないでしょうか。