子供の頃は「こたつで寝ると風邪を引く」と言われてたのが最近では「こたつで寝ると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす」にグレードアップしててこたつが本気で人類に牙を剥き始めた感がものすごい
—キャプテンゴメス (@gomespiroshiki) 2019年1月9日
寒い日、こたつでぬくぬく温まっていると、つい眠くなってウトウト……。そんなとき「こたつで寝ると風邪を引くよ」と注意された経験はありませんか。こたつで寝ると風邪を引くばかりか、脳梗塞や心筋梗塞の危険があるらしいとSNSで話題になっていますが、果たして真相は? 医師の山本佳奈先生にお話をお聞きしました。
こたつの中は、人間の体温よりも高い温度。そのため、こたつの中に入っている体の部分はどんどん熱くなっていきます。
人間は体温を下げるために汗をかきますが、こたつで引き続き体は温められ続けているため、さらに汗をかいて体温を下げようとします。そうすると、のどや鼻など呼吸器系は完全に水分不足となり、免疫が働きにくくなります。
この状況で寝てしまっていると、こうした体の変化に気づきにくいので危険なんです。
免疫が働きにくくなった状態、脱水状態になった体にはなにが起こるのでしょうか?
乾燥した口腔・鼻粘膜からウイルスが侵入して風邪を引き起こしやすくなります。
また、脱水状態になると血液が濃縮され、血栓ができやすくなります。血管が詰まることで脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気を発症することにも繋がります。
こたつの中は狭く、十分な寝返りを打つことができないことで、さらなる問題も。
同じ姿勢を長く続けることになり、腰や肩などの筋肉や関節へ負担がかかります。その結果、腰痛や肩こりも引き起こしてしまうのでしょう。
ちなみに、こたつ以外にも、電気毛布や電気カーペットも注意が必要なのだとか。
体全体が温まるため、寝ている時に使用すると体温調節ができなくなるという意味では、電気毛布や電気カーペットも同じです。脱水を招く恐れがあるだけでなく、低温やけどを起こす危険性もあるので気を付けてほしいですね。