お米の単位である「合(ごう)」はよく使う言葉ではありますが、1合が何グラムなのかは意外と知らないもの。また炊いたあとに何グラムになり、何人分になるのかも、知っておくと便利ですよね。この記事では、米1合のグラムや炊くときに必要な水の量、炊き上がりの重さなど、実際に計測しながら解説していきます。
生の米1合のグラム数と必要な水の量は?
まずは生の米の場合のグラム数と、必要な水の量を解説します。
米1合は150g
生の米1合の重さは、約150g。1合とは容積を表す単位で、1合は180mlです。
米用の計量カップは1杯180mlなので、1杯で米1合を量れるようになっています。普通の計量カップは1杯200mlなので、米を計量するときは米用のものを使いましょう。
水の量は1合に対し200ml
水の量は研いだ米1合に対して200mlほどが目安です。計算すると、米の重さ(g)の約1.3~1.4倍、米の体積(ml)の約1.1~1.2倍となります。
基本は炊飯器の炊飯釜の目盛りの数字に合わせて水加減をすれば、水の計量をする必要はありません。
研いで水を切った米1合と、水200mlを炊飯釜に入れると、ほぼ目盛りの通りとなりました。
無洗米の場合は少し多めに
無洗米の場合は普通の米よりやや多めの水加減にし、米1合に対して220mlが目安です。炊飯釜の目盛りで水加減するときは、目盛りよりやや上を目安に水加減しましょう。
普通の米は研ぐときに「肌ヌカ」という部分を洗い流しているのですが、無洗米は加工して肌ヌカを完全に除去しています。これにより、普通の米に比べると無洗米の方が米の正味量が多くなるため、水の量を増やす必要があるのです。
炊飯釜に無洗米用の目盛りがある場合は、その目盛りに合わせて水加減すると簡単です。また無洗米専用のカップもあり、それを使う場合は普通通りの水加減でOKです。
新米は1割ほど水の量を減らしてもOK
秋ごろから出回る新米は、水分をやや多く含んでいるため、1割ほど水の量を減らして炊いてもOKです。
ただし最近では新米以外の米は保存時に水分管理がなされているため、古米と新米の場合で水加減を変える必要はあまりないようです。好みに合わせて水分量を調整しましょう。
炊き上がりの米1合のグラム数は?何人分?
続いて炊き上がりの米1合のグラムや、つぎ分けた場合に何人分になるかなど、詳しく解説します。
炊き上がりは約330g
米1合を炊くと、約330gとなります。これは、生の米の約2.1~2.3倍と計算します。水加減の具合や、炊飯中にどのくらい水が蒸発するかによって、炊き上がりの重さは多少前後します。
米1合(150g)に対し、水200mlで炊飯したご飯を実際に計量してみると、332gでした。
米1合は1~3人分
1合は約330gなので、およそ1~3人分のご飯の量です。3等分すると110g、2等分すると165gです。茶碗にどのくらい盛るかで、何杯分かが変わってきます。
- 小盛り(100~120g)…約3杯
- 中盛り(150~180g)…約2杯
- 大盛り(250g~)…約1~1.5杯
小盛り、中盛り、大盛りをそれぞれ女性用の茶碗に載せると、以下のような見た目になります。
米1合はおにぎり3個分
米1合をおにぎりにすると、コンビニサイズのおにぎり(1個100g程度)で3個分となります。
米のカロリー(エネルギー)・糖質の量
米のカロリーや糖質はどのくらいなのでしょうか。食パンとの比較も合わせて解説します。
100gと1合あたりの場合
ご飯(炊いた米)100gあたりと1合(330g)あたりの場合のカロリー(エネルギー)、糖質の量は以下の通りです。
ご飯100gのカロリーは156kcal、糖質は35.6gです。ご飯1合(330g)のカロリーは515kcal、糖質は117.5gです。
食パンとご飯、どっちの方が高カロリー?
同じ主食である食パンと比較してみましょう。
まずは100gあたりのカロリーと糖質の量の比較です。
ご飯100gあたりのカロリーは156kcal、糖質は35.6gに対し、食パン100gあたりのカロリーは248kcal、糖質は42.2gです。
同じ重さで比較すると食パンの方がカロリーが高く、糖質が多く見えます。ただし、これはご飯の水分量が60%に対し、食パンの水分量が約39%と低いためです。
ご飯100gは、6枚切りの食パン1枚(約60g)とほぼ同じカロリーです。その場合の比較は以下の通りです。
食パン6枚切1枚(60g)のカロリーは149kcal、糖質は25.3gで、ほぼ同じカロリーのご飯と比較すると、糖質は10.3g少なくなります。これは同じカロリーでも、食パンの方が脂質やたんぱく質の量が多いためです。
米1合のグラムを知って毎日の食事準備やカロリー計算に役立てよう
米1合のグラムや炊いた後の米の量を知っておくと、毎日の食事の準備に役立つだけでなく、カロリー計算の際にも役立ちます。ぜひこの記事を活用してくださいね。