ニトリで販売されているオリジナル電源タップ『節電タップ 4個口 2m(PJE1-4L)』をガチ検証してみました。
レジ前なんかで見かける電源タップで、スイッチ付きのよくあるタイプ。ニトリのオリジナル商品で大丈夫かな? 定番のパナソニックを選ぶほうがいいのでは……? というわけで、中身をチェックしてみた次第です。(検証者|ハンダマスターかしま)
ニトリ|節電タップ 4個口 2m(PJE1-4L)|814円
ニトリ製『節電タップ 4個口 2m(PJE1-4L)』は814円(税込)。よくあるタイプのコンセント差込口ごとにON / OFFスイッチがある電源タップだ。右端の差込口は隣と干渉しないように少しスペースを空けた仕様となっている。
[写真①]内部全景。はんだ付けの箇所はない。
[写真②]板金加工の出来はしっかりしている。
[写真③]ON/OFFスイッチとLEDランプ。硬めの作りで操作感がよい。
電源タップの評価ポイント
- ボディ強度 …… 電源タップは足元に置くことが多いので、うっかり踏んでも亀裂が入ったりしない程度の強度は欲しい。
- 導線 …… 導線は太く低抵抗のものがよい。頼りない導線は消費電力の大きな機器使用時の発熱や電圧低下の原因となりうる。
- はんだの使用有無 …… はんだは銅より電気抵抗が大きく、融点が低いため、電力配線にはなるべく使わないほうが好ましい(即危険というわけではないが)。
- 可動部の有無 …… 電源タップはスイッチやスイングプラグなどは排し、なるべくシンプルな構造が好ましい。(ショート状態にしたプラグを1箇所差し込み、タップのプラグ両端を4線式抵抗計で電機抵抗を計測)
チェック結果まとめ
結論から述べると、ニトリ製『節電タップ 4個口 2m(PJE1-4L)』は良く出来た電源タップだ。
ボディ素材や強度は一般的な格安品並みのものではあるが、内部の作りが予想外にしっかりしていた。スイッチ内部のLED配線を含め、はんだ付け部分は皆無(写真①)。安価な電源タップの多くははんだ付け箇所が多いため、意外な結果だった。板金加工の品質は悪くないし(写真②)、底部の壁掛け穴には内部との隔壁があり、外から塵が入り込まない作りになっている。スイッチまわりが硬めで操作感は好印象(写真③)。わりとちゃんと作っているんだなニトリ。
そのほかの詳細については上記まとめ表のとおり。とくに避けるような理由はなさそうだ。買ってOKな電源タップだろう。
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最後におまけ。いまのところガチ検証的にもっともおすすめの電源タップは愛三電機製『接地抜止OAタップ横型』シリーズ、またはパナソニック製『ザ・タップX』シリーズ。デザインはやや無骨だが、質実剛健な作りで安心して使用できる。
※本企画における検証方法、結果の評価は編集部独自の基準によるものです。検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、商品購入前のひとつの検討材料としていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。