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「酔う」ってどういうこと? キリンの適正飲酒セミナーで学んだ、“飲む前に知っておきたいこと”


飲み方を見直す動きが広がっており、キリン株式会社は厚生労働省の指針を受けて「適正飲酒セミナー」を開始しました。セミナーでは酔うメカニズムやアルコール体質を学び、純アルコール量の重要性を理解します。年齢や体質によるアルコール耐性の違いが強調され、飲酒の自制が奨励されています。また、"SLOW DRINK"という健康的な飲み方を推進し、無理な飲酒を避けるための選択肢を提案しています。









飲み会のあと、「ちょっと飲みすぎたかな…」と感じたこと、ありませんか?

あるいは、年齢を重ねるごとに「昔ほど飲めなくなった」と思う瞬間。そんなふとした体の変化や違和感を、なんとなくやり過ごしていませんか?


実はいま、“飲み方”を見直そうという動きが広がっています。

2024年のはじめには、厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表し、飲酒量や習慣のあり方に注目が集まりました。

ビールの魅力を発信している私たち「ビール女子」編集部でも、今こそ正しい飲み方を学ぶタイミングかもしれない——。そんな思いから、キリン株式会社の“適正飲酒セミナー”を受講してきました。





キリン「適正飲酒セミナー」とは



今回、全国のセミナーに引っ張りだこだという、キリンアンドコミュニケーションズ株式会社 菊池祥子さんの実際のセミナーを受けながら、適正飲酒について学んできました!

2024年よりはじまったキリンの適正飲酒セミナーは、厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を受けはじまりました。

アルコールを扱うメーカーの責任として、アルコールの有害摂取を根絶すべく、適正飲酒に取り組み、こころ豊かなお客様の幸せな未来に貢献していきたいという狙いではじまったそうです。

開催しているプログラムは大きくふたつ。

「お酒と自分と仲間を知ろう!」編
「女性とお酒」編

今回は、「お酒と自分と仲間を知ろう!」編、試飲なしの60分のセミナーを受講させていただきました!


「お酒に酔う」ってどういうこと?


ピルスナー ケルシュ アルト
今回参加したメンバーは、お酒が弱いと自称する筆者(女)と、お酒が強いと自称する編集部メンバーのふたり(男女)です。

キリンの適正飲酒セミナー「お酒と自分と仲間を知ろう!」編は、このような流れで進められました。参加者の年代や属性に応じてアレンジすることもあるそうです。
1. オープニングトーク
2. 「酔う」とは何か?の基礎知識講座  
3. アルコールの分解・体質の違いのレクチャー  
4. パッチテスト体験  
5. お酒のリスク(避けるべき飲酒や重要な禁止事項、企業のリスク)
6.心地よくお酒を楽しむには?〜SLOW DRINKのすすめ〜
5. まとめ・質疑応答
まず一番最初にお話いただいたのは、「お酒で酔うってどういうこと?」という議題。

言われてみると、酔ってるなという判断基準は、お酒を飲んだ人の顔が赤くなったり、ふだんより感情が表に出ている状態で判断していただけで、「酔うってどういうことなのか」について言語化はできていなかったことに気づきます。

酔うとは、血中アルコール濃度によって変わる状態のこと。

※補足情報
酔いの程度は、脳内のアルコール濃度によって決まります。ただし、実際に脳内の濃度を測るのは不可能なため、代わりに血中アルコール濃度によって酔いの程度を判定しています。(酔い方には個人差があります)
(社)アルコール健康医学協会「お酒と健康を考える」より抜粋

セミナーでは、飲んだお酒が体の中でどうなるのか。また、アルコールが脳の神経細胞にも作用し、麻痺させる、といったことを学びます。


お酒の強い弱いについては一人ひとり異なるそう。遺伝的要素や性別、年齢、筋肉量などで変わるそうです。

振り返ってみると、「昔は飲めたのに、最近は同じ量を飲めなくなった」という年配の方の話などを聞くことがあります。

年齢とともに体内の水分量は減り、内臓や筋肉は衰えていきます。でもそれらは、アルコールを分解するのにとても重要な要素。そのため、年を重ねるごとにお酒が弱くなるのは必然のようです。


また、元々アルコールに弱い人が、「毎日飲んでいたら強くなった」と言っているのを聞いたことはありませんか?

じつはあれも、脳が麻痺して騙されているだけで、体自体が強くなっているということはないそう。

筆者はまさにそのタイプでした…騙されてた…!

酔いの程度」についても学びます。


「皮膚が赤くなる」「陽気になる」などの『爽快期』からはじまり、『ほろ酔い期』→『酩酊初期』→『酩酊期』→『泥酔期』、そして「揺り動かしても起きない」『昏睡期』というように進んでいきます。
【参考】酔いのメカニズム:キリン

お酒が弱い筆者が経験したことがあるのは『ほろ酔い期』まで。他のお酒が強い編集部メンバーは『酩酊期』と『泥酔期』という経験談を語りました。

じつは、お酒が弱いと自分で自覚できている人の方が自制ができ、トラブルを起こすことが少なく、逆にお酒に強いと思っている人の方がトラブルを起こしやすい傾向があるそうです。

誰かと一緒にお酒を飲んでいるとき、たとえ強いという人がいたとしても、「酔いの程度」と見比べて判断してみるのは大切かもしれません。

アルコール体質チェックやってみた!



キリンの適正飲酒セミナーでは、自分の体質を知る「アルコール体質チェックパッチ」も行っています。

キリンの専用チェックパッチは、聖獣麒麟が!


腕の内側の皮膚が薄い部分に貼って、20分ほど経ったら聖獣麒麟部分をはがし、剥がした部分の皮膚の色とインデックスを比較します。


20分後、聖獣麒麟を剥がしてみると、お酒が強いと自称する編集部メンバーふたりはまったく色が変わらず。


お酒が弱いと自称する筆者は、若干ピンクがかっていました。


もともとお互いのお酒の強さを知っていた編集部メンバーでしたが、パッチテストで改めて自分の体質を知ることができるとともに、お互いに共有することができる時間でした。

純アルコール量って知ってる?



缶パッケージや飲食店のメニューなどには「アルコール度数」が書かれていて、普段お酒を飲むときの指標のひとつになっていると思います。

しかし、身体や精神への影響を知るには、アルコール度数ではなく、「純アルコール量(g)」で考える必要があるそうです。


【純アルコール量(g)計算式】
純アルコール量=飲酒量(ml)×アルコール度数(%)×比重0.8


厚生労働省が公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」には、生活習慣病のリスクを高める飲酒量(1日あたりの純アルコール摂取量)の参考値として、男性は40g以上、女性は20g以上と示されています。

では、アルコール度数5%、350mlの「キリン一番搾り生ビール」の場合、どれくらいの純アルコール量になるのか。


「キリン一番搾り生ビール」の場合:350ml×0.05×0.8=14g
この計算式だと、なんと女性は350ml缶一本とちょっとで、生活習慣のリスクを高める量に達してしまいます。(ちなみに、5%の500ml缶ビール一本で20gに達します。また、12%のワイン120mlでは11.5gにもなります)

前述したようにもちろん個人差はありますが、これからもおいしくビールを楽しみたいという方は、純アルコール量の基準を念頭に置きつつ、アルコールが身体に及ぼす影響も踏まえておくとよいかもしれません。

セミナー講師菊池さんにインタビュー



セミナー受講後、菊池さんに適正飲酒セミナーを開講する意義や、お酒のある場での対処法についてお話を伺いました。


ーこの適正飲酒セミナーの取り組みはちょうど1年経ったところだと伺いました。はじめられたきっかけは、やはり厚生労働省の指針が大きかったのでしょうか?


菊池さん


ちょうど1年前にその指針が公表されまして、それを受けてキリンとしても何か社会に貢献できないかという想いでセミナーを始めました。



ー企業や労働組合からの問い合わせが多いとのことですが、やはり年末や新入社員の研修シーズンに集中するのでしょうか?


菊池さん


年末年始は特に飲酒の機会が増えるので、「セミナーで注意喚起してほしい」といった依頼が増えます。また、新入社員研修でも活用いただいています。全国から問い合わせがあり、オンラインで対応することも多いですね。




ー参加者の方に、自分の特性を知ってもらうための工夫もされていると聞きました。


菊池さん


年齢層に合わせて内容を調整したり、「自分がどのくらい飲めるか」を知るためにパッチテストも行い、そのうえでグループワークを取り入れています仲間と共有することで、飲み会の場でもお互いを気遣えるようになるんですよ。




ーパッチテストやグループワークでの実体験をもとに飲み会の場が開かれたら、断りづらいみたいな場面が少なくなりそうですよね。ちなみに、飲み会の場で「もう飲めない」と言いにくいときってありますよね…。そういう時はどうすれば?


菊池さん


言いづらい時は、お店の人にこっそりウーロン茶を頼むとか、仲のいい人に「頼んでおいて」とお願いするといいですよ。周りのサポートって意外と大きいです。




ーなるほど!新入社員の飲み会なら新入社員同士で言い合ったりできたら良いかもですね。今日のセミナーでは、純アルコール量の話が印象に残りました。まだまだ一般的なお店のメニューには書かれていないですよね?


菊池さん


そうなんです。アルコール度数は書かれていても、「純アルコール量」はまだ浸透していません。でも、たとえば缶に書かれている情報を見れば大体の純アルコール量がわかるので、それを意識してもらうだけでもかなり違うと思います。



ー大体の目安を頭に入れておくだけで、これからの飲み方が変わってきそうですね。あと、キリンでは「SLOW DRINK」という取り組みを行っているんですよね。


菊池さん


はい。語り合い、楽しさを分かち合いながら、料理と一緒にお酒を味わって飲む、程よい量で心地よく飲むことが「SLOW DRINK」です。無理に飲むんじゃなくて、自分のペースで楽しむことが大事なんですね。

それに、お酒を飲む・飲まないっていうのは、あくまでその人自身の選択です。毎回飲む人もいれば、「今日はちょっと飲む気分じゃないな」っていう日もある。そんなときは、「じゃあ他の飲み物にしようか」って、自然に受け入れてあげる空気づくりがすごく大事なんです。キリンビールでは、ビールだけじゃなくて、ノンアルコールビールや清涼飲料もたくさん出しいてます。だから、その日の気分や体調に合わせて、いろんな選択肢から楽しんでいただけたらと思います



ー今日のセミナーで、お酒の場で「自分を知って、相手を知ること」の大切さを改めて知りました。お酒が強いと思っている人でも「酔いの程度」が進んできたらお水を飲むよう促したり、今日はお開きにしようなどと声掛けをするなど、気にしてみようと思いました。では最後に、ビールを楽しく、そして適正に楽しむためのメッセージをお願いします。


菊池さん


お酒は楽しく飲むものです。そのためには、自分の体調を知り、正しい知識を持つことが大切です。おいしい料理とともに、人生100年時代を見据えて、健康で楽しいSLOW DRINKを心がけていただきたいですね。



キリンでは「SLOW DRINK」や適正飲酒セミナー「女性とお酒」編の取り組みとして、鎌倉女子大学管理栄養科の学生と共同で企画を進めています。


取り組みの内容としては、栄養について学ぶ学生たちが、お酒をおいしく楽しむためのおつまみを開発。お酒と一緒に食べることで効果のある栄養素なども意識しているとか。


適正飲酒セミナーでも、お酒と一緒に楽しむためにはチーズや枝豆、豆腐などのタンパク質をとると良いとお聞きしました。

その理由は、体内でアルコールを分解する時に使われるのが、タンパク質だから。学生さんたちが作られたおつまみも、タンパク質が豊富のようです!

セミナーから鎌倉女子大との共同企画など、「SLOW DRINK」を勧めるべくさまざまな活動を行うキリンの取り組み。おいしく、楽しく、健康にお酒を楽しむことは難しいことではないと学ぶことができました。

自分を知り、相手を知ること。



日常のさまざまな場面で遭遇するお酒のあるシチュエーション。

そのなかで一番大切なことは、「自分を知り、相手を知る」ことだと改めて感じました。

自分がどれくらいのお酒に強いのか、どんな時に酔いやすいのかを知っておくことはもちろん、まわりの人がどんな体質で、どんなテンポで飲むのが心地いいのかを理解しようとする姿勢もとても大切だと実感します。

また、年を重ねるごとにお酒は弱くなっていくこと。また、女性は出産やつきのものなどで体調に大きな変化があるため、それも踏まえたお酒の飲み方を考える必要があると思いました。


誰かが「今日はあまり飲みたくない」と言ったとき、それを自然に受け入れて、「じゃあノンアルで乾杯しようよ」と言える空気。そんな優しさや配慮が、これからの“飲みの場”にはもっと必要なのかもしれません

ビールを売る立場でありながら無理な飲酒をすすめず、むしろ“飲まない選択肢”にも寄り添ってくれているというのを、今回のキリンの適正飲酒セミナーで感じることができ、安心感を得ました。

また、「お酒を楽しむこと」と「健康を大切にすること」は相反するものではなく、両立できるんだということ。それを体感できた今回のセミナーは、これからの自分自身の飲み方や、誰かと過ごす場面での接し方を見直すきっかけにもなりました。


人生100年時代、ずっと楽しくおいしく飲み続けるために——

“SLOW DRINK”という新しいスタイルの大切さ。

まずは、「今日はどれくらい飲もうかな?」と自分に問いかけてみることからはじめてみるのもよいかもしれません。飲まない選択をする日を作るのも、十分に“楽しい飲み方”のひとつです。



 キリン適正飲酒セミナー


〇所要時間:
試飲ありの場合:80分
試飲なしの場合:60分

〇対象者:20歳以上の団体20名~50名程度。性別は問いません。

〇開催形式:リアルまたはオンライン。
首都圏の場合は両方選択可、遠方の場合はオンラインでお願いしています。
※オンライン・リアルどちらの場合も集合を前提としており、一か所の会場へ人数分の備品を配送します。
※オンライン開催の場合でも、カメラを通してコミュニケーションを図りながら実施します。
※基本的には、リアル・オンラインともにお客様に会場やスクリーンのご用意をお願いしております。また、オンラインの場合、接続いただく機器類のご用意もお願いしております。

〇料金:
お一人当たり
試飲ありの場合:300円
試飲なしの場合:200円
※講師料や交通費、配送料等は頂戴しておりません
※料金の一部を飲酒運転根絶に取り組む団体へ寄付します。

〇試飲:あり・なしを選択いただけます

〇講座備品:
試飲ありの場合:アルコールパッチテスト、テキスト、プラカップ2種、ノンアルコール飲料2種
試飲なしの場合:アルコールパッチテスト、テキスト
※テキストはPDF化し、事務局担当の方へメールでお送りします。

〇詳細ページ:https://www.kirin.co.jp/experience/seminar.html





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