大阪市は12日、『ホテル阪神大阪』(大阪市福島区)の料理を食べた11人が、食中毒症状を訴えたと発表した。
新年会での料理
市の生活衛生課によると、先月31日午後5時ごろから、大阪府内の事業所で新年会を開催。
そこで、ホテルで調理した料理が、ケータリングサービスを通じて振る舞われた。
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メニューは、オードブル、フォアグラのロワイヤル、トリュフ風味茸クリームソース、国産牛ロース肉のロースト、季節野菜添え、ちらし寿司など。
調理場は営業停止処分
その後、料理を食べた76人中11人が、下痢、腹痛、おう吐、発熱などの食中毒症状を訴えた。
発症者は大阪府在住が多いが、和歌山県や千葉県に住んでいる人もいる。
また、保健所が検査した結果、ホテルの調理従事者と発症者の便からノロウイルスを検出。
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ホテルが提供した食事が原因による「ノロウイル食中毒」と断定した。
なお、『ホテル阪神大阪』の調理場は、12~13日まで2日間の営業停止処分となった。
約6割が冬に発生
厚生労働省によると、食中毒を発症する原因の第1位はノロウイルス。
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また、年間件数の約6割が冬に発生している。
さらに、ノロウイルスが原因の食中毒は、大規模になりやすい特徴がある。
十分な手洗いと調理器具の消毒
そのため、体調不良の人は調理に従事しない。
また、調理前などには十分な手洗いを行う。
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調理器具に関しても、洗剤での洗浄に加えて、熱湯加熱などで消毒をするように呼びかけている。