福島・いわき市は23日、市内にある病院の食堂で、昼食を食べた22人が食中毒症状を訴えたと発表。
7人が医療機関受診
市の保健所によると、いわき泌尿器科(いわき市内郷)の職員食堂で食事をした22人が、発熱、おう吐、下痢などを発症した。
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発症者の内訳は、男性5人(31~69歳)と女性17人(27~68歳)で、うち7人が医療機関を受診。
調理従事者からノロウイルス
保健所が検査したところ、食事の調理者と発症者の便から、ノロウイルスを検出した。
そのため、ノロウイルスによる集団食中毒と断定。
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発症者が、18日~20日にかけて食べた昼食が原因とみられる。
食堂で提供されたメニューは、鶏の唐揚げや焼き肉、サバの香草パン粉焼きなど。
なお保健所は、食事を調理・提供した「テンミール IWAKI」を、23日~25日までの3日間、営業停止処分とした。
流行のピーク
ノロウイルスによる食中毒は、毎年11月から2月にかけての期間が、流行のピーク。
また、ノロウイルスは低温・低湿度の環境で感染力が高まり、生存期間も長くなるため、冬場に感染が広がりやすい。
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さらに、ノロウイルスによる食中毒を予防するためには、手洗いや食品の加熱などの基本的な衛生対策が重要。
特に調理器具や食器の消毒、また二次感染を防ぐために、感染者のおう吐物などの適切な処理も必要となる。