文壇からの高い評価と、読者からの熱烈な支持。
その両者を獲得した加藤シゲアキ著『オルタネート』文庫版が、いよいよ6月26日に発売となる。
今回、発売に合わせて、書店店頭で掲示されるポスターのビジュアルが、公開となった。
撮り下ろし写真ポスター
カメラマンの五十嵐勇生氏による、撮りおろしの写真を使ったポスターは、青春の普遍を描き切った本書にぴったりの清冽(せいれつ)な印象を与える。
『オルタネート』は、昨年の『チュベローズで待ってる AGE22・AGE32』に引き続き、47年の歴史を誇る夏の文庫フェア「新潮文庫の100冊」における、目玉新刊となる快挙も達成した。
また、Amazon用パネルビジュアルでは、「胸を張って、言わせてもらいます。本作は私、加藤シゲアキの代表作です」と断言。
【加藤シゲアキ・コメント】
本作は、普段あまり本を読まない高校生にも小説の楽しさを知ってほしいと思って書きました。
しかし蓋を開けてみれば高校生だけでなく、私より年上の方からもたくさんの反響をいただきました。
著者が一番小説のポテンシャルを信じていなかったと反省しつつも、文庫化に際して改めて読み直したのですが、甦ってくるのはどれも美しい記憶でした。
『オルタネート』は、本当に私を遠くまで連れていってくれた。そしてテーマ同様、私を大きく育ててくれました。
こんなに自著に感謝することはこの先ないかもしれません。
胸を張って、言わせてもらいます。
本作は私、加藤シゲアキの代表作です。
――加藤シゲアキ
【加藤シゲアキプロフィール】
1987年生まれ、大阪府出身。
青山学院大学法学部卒。
NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。
以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』。
『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる AGE22・AGE32』 とヒット作を生み出し続け、2020年3月には初のエッセイ集『できることならスティードで』を刊行。
2020年11月刊行の長編小説『オルタネート』で吉川英治文学新人賞を受賞、本作は直木賞候補にもなった。
アイドルと作家の両立が、話題を呼んでいる。
『オルタネート』あらすじ
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。
東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。
全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。
母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。
高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。
デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。
“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説だ。