どの業界でも、嫌われやすい人はいる。
それは医師でも同じことだ。
今回は医療界、特に看護師や薬剤師などの医療関係者から、嫌われやすい医師の特徴について解説する。
すぐに怒る
医師の中には、自分の思い通りにならなければ、すぐに怒る人がいる。
医師同士には温厚でも、看護師や薬剤師には、異常なほどに怒鳴り散らすのだ。
医療は、あくまでもチームで行っている。
理不尽に頻回に怒る医師は、嫌われるとともに、同僚からも信頼されない。
的確な指示ができない
医療はチームで行うものだが、中心になってチームを主導するのは医師である。
患者が状態が急変している時に、素早く的確な指示を出せなければ、現場は混乱してしまう。
薬をいつ投与するのか、点滴のメニューをどうするのか。
また、発熱した際はどのように対応するのかなどを、分かりやすく簡潔に指示することが、医師にとって必要なスキルだ。
適切な指示がなければ、患者にとって不利益にもなりうる。
自分の非を認めない
医師は、プライドが高い人が多い。
そのため、業務上不都合なことが起こると、他人に責任転嫁しがちだ。
特に、医師は他の医療職よりも立場が上なことが多いため、他人の目から見たら明らかに医師側が悪くても、認めないことがある。
「早口でまくし立てる」、「大声を出す」などして、責任逃れをすることがある。
患者をきちんと診ない
どのような性格をした医師でも、患者に対して適切なコミュニケーションを取れて治療を行える医師は、嫌われにくい。
やはり医師として、患者を治すという仕事がきちんとできるのが重要だ。
患者と適切な関係が築けていれば、看護師や薬剤師からの信頼は厚くなり、嫌われにくいのだ。
話や意見を聞かない
医師は病気を発見・特定し治療をするプロだ。
しかし、薬の効果や副作用や看護に関しては、薬剤師や看護師などの方が、はるかに詳しい。
患者を多方面から診療するためにも、薬剤師や看護師、その他の医療職からの意見を聞くのが重要だ。
現実的には、医師の中で、きちんと他職種の話を受け入れられる人は珍しい。
医師にはチームリーダーとして、意見を聞いてうまくまとめる能力が必要だ。
コミュニケーション能力が最重要
医師が嫌われる特徴は、さまざまだ。
コミュニケーションを、良好に行うことが問題解決のポイントだ。
医師になるまでに、コミュニケーションの上手な取り方を学ぶ機会はほとんどない。
医師自身が、少しずつ学習して成長していくことが大切だ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。