リクルート社主催で行われた、「これからの個人キャリア」に関するトークイベントを取材。
日本型雇用の転換期である今、強く求められるのは「キャリア自律」。
一体これからのキャリアはどうなっていくのでしょうか?
※フル視聴「全編バージョンはこちら」 https://www.youtube.com/watch?v=SPnzWTxmFzk
『そもそもキャリア自律って?』
(HR統括編集長 藤井 薫)
「円滑な労働移動へ」ということで、キャリア自律とかキャリア支援というのをとても重要視して支援していると思います。
人生100年時代だし、個人にはキャリア自律はとても求められている。
そういうことはわかるんだけれど、実際に働く個人の現実はどうなのかということを見ていきたいと思っています。
『自分のキャリアに満足していない人が多い』
(藤井)
「キャリアについて満足していますか」そんなことを聞くと、26.5%しか満足していない。
「キャリア自律できていると思いますか」と聞くと18.3%。
まだまだ課題も見えてくる実態なんじゃないかなと思います。
『複数社の内定をもらっている学生にも変化が…』
(就職みらい研究所 所長 栗田 貴祥)
最後自分らしい決断をしようと思ったときに周りと比べて自分の強みって何なんだみたいな。
主体的に何か取り組んで何かやろうって思えるような機会がなかなかなかったりとか、実体験を持ちきれないままに今就活に臨まないといけないという学生さんがかなり増えてきているのかなということをすごく感じます。
『いかだ下りのような偶発的なキャリア形成も必要では?』
(栗田)
「いかだ下り」ということで、目の前の課題・成果みたいなものを一生懸命出すために取り組んでいく。学生の皆さんは、計画的にやっていかないといけないんだと呪縛にとらわれ過ぎているという部分もございまして、やりたい姿みたいなキャリアプランを掲げながら、自分らしい働き方、仕事を見つけていくというような偶発的なキャリア形成の仕方という部分も有益なのかな。
『これからのキャリア自律の鍵とは?』
(藤井)
自信を引き出すような対話・コミュニケーションこそが自らの持ち味/強みを自覚・言語化して、主体的にもっとこんな働き方や生き方・仕事・キャリアを歩んでみたい。自らが描いて選択できるようにする鍵になるのかなと思っています。
『AI登場で将来のキャリアに不安… どう対応する?』
(藤井)カーナビみたいなものが進化したとしても、行き先を言わないと行き先を示してくれない。
目的とかゴールとか問いを投げかけるということをやると、初めていい答えが出てくる。
技術と人間とか共に進化するというのはとても大事で、人間側というのは行き先をちゃんと言う。
問いを投げかける力というのはしっかりと磨いていけば、敵ではなくて仲間にできるんじゃないかな。
『学生 新卒 20代 若者へメッセージ』
(藤井)
自分のことを信頼してくれたり、頼る先を複数持つということが実はキャリア自律につながっていったりするので、若い人たちもぜひ対話をしてほしいなと思います。
(ナレーション:五十嵐にいか /生島企画室所属)