
中国メディアによると、胡耀邦元総書記の三男で改革派言論人として知られる胡徳華(こ・とくか)さんが3月30日夜、病気のため死去した。76歳。
1948年生まれ。国営研究機関などに勤務した後、習近平指導部の言論統制で廃刊に追い込まれた改革派雑誌「炎黄春秋」副社長を務めた。父である胡耀邦氏が文化大革命(文革)によって政治迫害を受ける姿を青春時代に目の当たりにし、後年は政治改革に生涯をささげた父の業績や文革を引き起こした独裁政治への警鐘を国内外のメディアに証言していた。
父の遺志を受け継ぎ、日中関係の発展にも尽力した。【北京・河津啓介】