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松村雄基、舞台「祖国への挽歌」不死身の日系マフィアは「頭蓋骨命中の弾丸抜けていく」/連載7


40年を越える役者人生を走り続ける松村雄基。「私も同い年なんです」という一言で撮影がスタートすると身の上話をお聞きいただくなど温かいお心遣い、恐縮至極でありました(撮影・中島郁夫)

俳優松村雄基(61)が、26~31日に東京・日本橋の三越劇場で舞台「祖国への挽歌~日系人マフィア モンタナジョーの生涯」に主演する。実在した日系アメリカマフィア、モンタナ・ジョーを演じる。日系2世としてカリフォルニアに生まれ、第2次世界大戦中は強制収容所に入れられ、日系人の442部隊に所属してヨーロッパ戦線で活躍した。19年、23年に次ぐ2年ぶり3度目の上演に臨む、松村に聞いてみた。【取材・構成=小谷野俊哉】

   ◇   ◇   ◇   

小学4年から祖母に詩吟を習い、剣舞をやっていた。

「詩吟は、今でもやっているわけではないんですけど覚えてますね。小学校4年ぐらいから高校ぐらいまでやっていましたから。剣舞は居合刀でやるので、最初は居合も一緒に勉強するんです。居合は時代劇に出演するようになって、大変役に立ちました。時代劇のドラマって結構、鞘(さや)とか刀の扱いがうそが多いんです。刀の鯉口(こいくち)があるじゃないですか。そこをものすごく触ってしまうんですよね。指で刀を触ったりして、剣法の先生が『油が着いちゃうと刀がさびていくからダメだ』と。なるべく接触面を小さくして、見ないでスッと刀を入れるというのを小学校から習っていました。時代劇をやりだしたのは20歳くらいだったと思うんですが、立ち回りもとても覚えて早かったですね。踊りで覚えてたからね。刀の扱いを知ってるのは、ラッキーでしたね」

早起きで知られている。

「今は遅くなりましたが、ランニングをやっていた時は午前3時半に起きていました。舞台をやるようになって、コンスタントに走るようになったんです。3時半になったのは、ここ7、8年でした。それまでは午前4時半とかだったんですけどね」

時間が早くなったのには、理由がある。

「家のそばをランニングするのに公園がありまして。そこの公園を午前6時から駒沢大学と東京農大とトヨタの社会人が走り出すんですよ。だから、その前に走らなきゃいけないんです。その前に走るということは午前5時から午前6時まで走る。午前5時から走るということは午前3時半に起きないという逆算なんです。前に一緒に走ったことがあったんですけど、邪魔で申し訳なくて。時速20キロぐらいで走っているんですよ。こっちはせいぜい10キロぐらいで走っているから申し訳なくて。それより遅い時間に走ると舞台に間に合わなくなるんですよ。コンスタントに走るようになったのは、10年くらい前です」

早起きは苦にならないと言う。

「お酒は、家ではほとんど飲みません。今は、ちょっと睡眠時間を多く取るようになったんです。前は夜の12時に寝て午前3時半でしょ。それじゃショートスリーパーだと。早く起きて走ると心はリフレッシュでいいんですけど、お医者さんから、その時間に起きて走るのは毒ですって言われて。今では12時前後に寝て、午前5時半に起きてトレーニングしています」

26日初日の「祖国への挽歌」では、日系マフィアのジョー・モンタナを演じる。

「名高達男さんがニューヨークのマフィアのドン、カルロ・ガンビーノを演じるんです。ジョーは、その傘下に入ってシカゴを取り仕切るんですけども、途中からFBIに目をつけられるようになって、最終的にはカルロ・ガンビーノから暗殺命令が出るんです。これは実話で、車に乗っているところを2人のヒットマンから頭蓋骨を狙って撃たれるんです。だけど、その弾が2発とも、実際は3発らしいですけど、全部頭蓋骨の外を回って抜けるんです。頭ですよ、頭頭蓋骨から出て行くんです。それで命が助かるんです。普通、頭に命中したら死ぬじゃないですか」

命も若さも滅びることを知らない。それが松村雄基だ。(終わり)

◆松村雄基(まつむら・ゆうき)1963年(昭38)11月17日、東京都生まれ。80年テレビ朝日「生徒諸君!」で俳優デビュー。84~85年TBS「スクール☆ウォーズ」。88年映画「恋子の毎日」。94年(平6)NHK連続テレビ小説「ぴあの」。99年舞台「ミュージカル 南太平洋」。18年映画「聖域 組長の最も長い一日」主演。178センチ。血液型B。

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