
元衆院議員で実業家の杉村太蔵氏は22日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演。全国のさまざまな場所に設置されている「裸婦像」をめぐり、時代の変化もあって撤去が相次いでいることについて、自身の幼少時の体験をもとに「撤去に賛成」と強く訴えた。
番組では、全国に裸婦像の設置が多い背景として、戦前は軍人の像が多かったものの、1951年、東京・三宅坂に3人の女性の裸体像「平和の群像」が設置されたのをきっかけに、日本各地で若い女性の身体を「平和や希望の象徴」として建てられるようになったと紹介。一方、静岡駅前に設置されている裸婦像について、世界に14体しかない希少な彫刻像ながら、静岡市の難波喬司市長が「今の時代にそぐわない」などと言及したことにも触れた。
裸婦像の撤去の是非について、お笑い芸人ガダルカナル・タカは「個人的意見では、もしかしたら、芸術が好きな人が特別な場所に行って見るのがいいのかなとも思うんですが」とした上で「思春期だったり、子どもたちが見て恥ずかしいというのもあるかもしれないし、逆に男の子は興味を持つかも知れないし。そういうものを乗り越えて大人になっていくので、その1つとしてあってもいいのではないか」とコメント。元SKE48の須田亜香里は「私も同感」と応じ「子どものころに裸婦像みたいなのがあって、恥ずかしいと思うことがあっても、置かないでほしいと思ったり、声を上げたことは1度もなかった。裸婦像が多いのは、平和の象徴だという意味が込められているというのが分かってこそ、その意味を主張する権利もあるのかなと思いました」と語った。
一方、杉村氏は「でもね、やっぱりどう考えても今の時代、駅前に裸の女性が洗濯をしている銅像はあり得ないでしょ。どう考えたって」と強く主張。「ぼくがもし議会(の議員)だったら、撤去に賛成ですかと言われれば、間違いなく賛成票を入れる。こういうものが好きな方もいらっしゃるので、売却して市の税収にしてはいいのでは」と述べた。
杉村氏はここで「実は…」と話し始め「私の祖父母がね、裸婦画を集めるのが結構、趣味だったんです。おじいちゃん、おばあちゃんちに行ったら、何かね、裸婦画があったの。これがね、これが、なんとも目のやり場に困る。そういう記憶がありますよ。だからといって『おじいちゃん、これ変じゃない?』と言うわけにもいかないじゃない?」と、子ども心に感じた複雑な思い出を吐露。その上で「時代が変わっているんでね。ぼくは撤去に賛成です」と、主張を曲げず「僕は、自由の女神(の露出)が限界」とも主張した。