
吉沢亮(31)の主演映画「国宝」(李相日監督)が、6月6日の初日から21日までの公開77日間で興行収入(興収)110億1633万2800円、動員782万9237人を記録した。配給の東宝が22日、発表した。17日までの公開73日間で、興収105億3903万3400円、動員747万3454人を記録し、邦画実写では興収173億5000万円の03年「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(本広克行監督)以来、22年ぶりに興収100億円を突破。同110億円の83年「南極物語」(蔵原惟繕監督)に次ぐ3位だったが、それから4日で「南極物語」を抜き、邦画実写で歴代興収2位となった。
「国宝」は作家・吉田修一氏の同名小説の映画化作品。吉沢は任侠(にんきょう)の一門に生まれながらも歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生をささげた主人公・立花喜久雄の50年を、少年期を演じた黒川想矢(15)と演じ上げた。
抗争で父を亡くした喜久雄を引き取る上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎を渡辺謙(65)半二郎の実の息子で、生まれながらに将来を約束された御曹司・大垣俊介を横浜流星(28)と、少年期を越山敬達(16)が演じた。吉沢は横浜と、歌舞伎俳優の中村鴈治郎(66)から1年半にわたって歌舞伎の指導を受けた。