
元NHKアナウンサー武田真一が22日、MCを務める日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜午前9時)に出演。全国高校野球選手権大会を途中で出場辞退した広陵(広島)の中井哲之監督が退任したことについて、コメントした。中井氏は監督として甲子園に春夏合わせて25回出場し、春は優勝2回、夏は準優勝2回の実績を誇る。
武田は「本当に輝かしい野球人生を歩んでこられて、指導者としても大変定評がある方だったと思いますけれども、一方で暴力行為の被害に遭った選手がこれからどういう野球人生を歩いていくのかと考えちゃうんですね」と語った。
広陵では今年1月、野球部寮内で上級生4人が1年生1人を個別にたたくなどの暴力行為が発生。3月に日本高野連から厳重注意を受けたが、被害生徒は3月末で転校した。8月になって大会本部は出場を認め、1回戦で勝利した後、2回戦から辞退した。
転校した生徒について武田は、「『広陵で甲子園に行きたい』という夢はついえたわけですし、もしかしたら野球で大学に行きたいとか、プロに行きたいという夢を持っていたかと思うんですけど、それがどうなっちゃうのかなと思わざるを得ません」と思いやった。中井氏の進退には「こんな思いをする選手を自分のチームから出してしまったという責任を、指導者として取らざるを得ないのかなと思います」とした。