
池松壮亮(35)が8日、都内のNHKで開かれたNHKスペシャル「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」(総合、16、17日午後9時)会見に出席。真珠湾攻撃8カ月前の41年に、対米戦を予測し内閣に報告する目的で官庁、軍、企業から若き精鋭を集めた総力戦研究所で作られた、模擬内閣の総理大臣を演じ「自分たちの選択で戦争を止められるかもしれないと考え撮影期間は毎朝、祈るような気持ち」と振り返った。
盟友の映画監督・石井裕也氏(42)が脚本・編集・演出を担当し、初挑戦した戦争ドラマに主演した思いも深い。「これまで以上に責任、やりがい、使命を監督自身が感じていました」と思いを代弁した。
26年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」で池松と兄弟を演じる、仲野太賀(32)も模擬内閣の書記官長兼情報局総裁役で出演。池松が「昨日も遅くまでやったし」と前夜も「豊臣兄弟!」の撮影があったと明かすと笑みを浮かべた。今作では、陸軍少将役の父中野英雄(60)と初めて同じシーンを演じる、本格的な初共演も実現。「人生で初めて撮影前日に飲みに行った。(演じて)不思議な感覚になった。セットで父と僕が真正面に配置されて感慨深い気持ち」と笑みを浮かべた。中村蒼(34)も出席した。【村上幸将】