
吉田羊が7日、東京・イイノホールで行われた、広瀬すず(27)主演の日英合作映画「遠い山なみの光」(石川慶監督、9月5日公開)完成披露舞台あいさつに登壇。5月にフランスで開催された世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭の、ある視点部門に作品が出品されて、参加した際、街中で米俳優トム・クルーズ(63)のニセモノに遭遇し、ダマされたと明かした。
「遠い山なみの光」は、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロ氏(70)の、1982年(昭57)の長編デビュー作の映画化作品で、同氏が生まれた50年代の長崎と80年代の英国が舞台。広瀬が演じた主人公の悦子は、長崎在住時代に原爆を経験し戦後、英国に渡った設定で、吉田は英国に渡って以降の80年代の悦子を演じた。
吉田は、カンヌの思い出を聞かれると「路上で人だかりができていて、誰かいるのかな? と思ったら…トム・クルーズじゃん、と」と語り出した。「写真を撮ろうと思って近くに行ったら、SPが3人くらいいて『STOP!』と制止された。街をSPを連れて歩くんだと思い、一緒に歩きながら、コッソリ自撮りしていたら…」と続けた。
そして「「パッと近くで見たら肌、若いな、髪、こんなだったかな…と思って、よくよく調べたらニセモノだった。ソックリだったんですけど、よくよく見ると違う人」とオチを言うと、場内に笑いが起きた。吉田は「本物は、前日にレッドカーペットが終わっていた。赤の他人でした。でもカンヌ映画祭って、そういうことすらも楽しんでしまう雰囲気があるのも、ならでは。SPの人も『写真、撮るな!』と本気で演じている」とカンヌ映画祭の素晴らしさを、とうとうと語った。
すると、松下洸平(38)が「私、写真、見ましたけど…よく見ると全然、違いましたよ」と一刀両断。これには吉田も「ちょっと! ちょっと、ちょっと!」と慌てた。