
田中真紀子元外相(81)が2日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)にリモート生出演。令和の“コメ騒動”をめぐり、「真紀子劇場」を展開した。
登場冒頭には、元衆院議員でタレントの杉村太蔵氏(45)から画面越しに「田中さん、はじめまして。杉村と申します。よろしくお願いします」と頭を下げらるも数秒間沈黙。同じくリモートでゲスト出演した政治ジャーナリストの田崎史郎氏が「よろしくお願いします」と沈黙を埋め、その後スタジオは大爆笑だった。MCの宮根誠司は「ちょっと政治家の格が違うのかな」と指摘し、杉村氏は「失礼しました」と恐縮していた。
田中氏は小泉進次郎農相就任後、スムーズに備蓄米が流通したことについて「今まで動かなかったものですから。動くことは大変よかったと思いますけど」と評価した上で「私がこれから申し上げたいことは、なぜこういう風なことが起こっているのかと。今までの猫の目行政全体について申し上げたいと思います」と切り出した。
「今の備蓄米がなくなってるということは、これだけ報道されてますからね。安いなら買ってみようかなっていうのが消費者の気持ちなんでしょうけど、日本の食の安全保障っていうことをトータルでもっと、政府には考えていただきたいと思います」と語った。
そして「小泉さんじゃなくても、誰かが出てけば、マスコミが宣伝すれば政治家も動かざるを得ないし、消費者も動くでしょうね」とした。
備蓄米の価格設定などに触れつつ「一番申し上げたいのは、備蓄米に注目してますが、生産者の担い手がいないっていうこと。これを申し上げたい」と主張。「もう4、5年したらお米つくる人いなくなりますよという、基本的な問題をしっかり考えないと」と訴えた。さらに「結論から言うと、彼ら(生産者)が安定的な収入で専業農家としてしっかりできて。跡継ぎが出来て。社会的にも評価されて。『私、百姓です』って卑下しなくて、社会的な評価もされる。安定的に供給をしないと、お米が本当に消滅してしまうかもしれない」と言葉に力を込めた。
続けて「一時のことですよ、値段が上がったり下がったり。古米だ古米だ、小泉さんの息子さんが『古古古古』って出てきてるから。あの人はニワトリで『古古古古』でいいかもしれないけど、そうじゃないですよ」と言って左手を器用に動かし、ニワトリの頭を振るまねを再現してみせた。そして「国民の食糧、今はよくやっておられますよ。今後、食糧をどうするかっていうことを考えないと」と投げかけた。
JA出身の野村哲郎元農相(81)が随意契約によって5キロ約2000円で政府備蓄米放出を進める進次郎氏の方針に苦言を呈したことについては「いかにも古い自由民主党っていう感じですね。足の引っ張り合いはやらなくていいですから。本来やるべき仕事をみんなで協力してやった方がいいですよ」と語った。