
俳優の山田孝之(41)山下美月(25)が19日、都内で、ゲスト声優を務めた劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」公開記念舞台あいさつに登壇した。
国民的アニメ「名探偵コナン」劇場版の28作目。毛利小五郎と長野県警の隻眼の警部・大和敢助がキーパーソンとなり、長野の雪山を舞台に巻き起こる過去と現在の事件を描く。全国522館で18日に公開され、公開1日目で観客動員69万人、興行収入10・5億円を突破。158・8億円を記録した前作「100万ドルの五稜星」の興収突破を見込める大ヒットスタートを切った。
炭焼き小屋の主人・大友隆を演じた山田は、アフレコを振り返り「難しいところはやっぱりありました。高ぶるとどうしても声も上ずる。リアルだったらそれでもOKなところもあるんですけど、こういう場合(アニメ作品)は感情よりもキャラクターとしての声を結構重視しました」と回想。声優業ならではの工夫が必要とされ「あまりやったことがないことだったので『ムズ』って思いながらやりました」と明かした。
原作の青山剛昌氏(61)は山田の声を絶賛。「イケボ過ぎてキャラクターデザインをもっとイケメンにすれば良かった」というコメントが届き、山田は「僕の声がミスったってことじゃないですか?もっと『大友隆』ぽい声を出せば良かった」と笑った。
天文台の研究員・円井まどかを演じた山下は、今回が声優業初挑戦。関係者向けに行われた試写会が珍しく満員になる「異様な光景だった」と、コナンの影響力の大きさを実感したという。当日鑑賞した席の両隣が山田と青山氏だったと明かし「山田さんと青山先生の間っていうゲキヤバ席で手汗が止まらなくて…。すごい体験をさせてもらいました」と恐縮。
映画については「原作とかアニメの、この部分もう1回見直したいと思える作品だと個人的には思っています」と語った。