
8月10日付で宝塚歌劇団を退団する星組トップ礼真琴(れい・まこと)の特別企画展「Memories of 礼真琴」が、サヨナラ公演開幕の19日、兵庫・宝塚大劇場内「宝塚歌劇の殿堂」でスタートする。
礼の初舞台からトップ就任後の現在に至るまでの軌跡を、衣装や舞台写真、小道具、映像などの展示を通して振り返っている。
礼は09年初舞台の95期、首席入団。歌、芝居、ダンスと3拍子が高いレベルでそろい、下級生時代から注目を集めた。
13年「ロミオとジュリエット」で新人公演に初主演。劇団100周年幕開け作となった14年「眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯(はて)に-」でも新人公演に主演、同年末には全国ツアー「風と共に去りぬ」で、男役ながらにヒロインのスカーレットを好演した。
19年10月に星組トップに就き、相手娘役に舞空瞳を迎えた。
前花組トップ柚香光、前月組トップ月城かなと、雪組トップ朝美絢、次期宙組トップに決まっている桜木みなとと、ここまでトップ5人を輩出している95期でも、最初にトップに就任。19年10月の就任から退任までの在位は約5年10カ月、本拠地9作で退くが、現5組トップの中でも最長キャリアとなっている。
トップ就任後は、海外ミュージカルや大作の主演も多く、23年は「1789-バスティーユの恋人たち-」に主演し、同公演終了後には、約2カ月の休養期間を設けた。
復帰作となった昨年の正月公演「RRR×TAKA“R”AZUKA~√Bheem~」では、次期トップに決まった暁千星と超高速ダンスを披露し、話題となった。